2011年11月25日

2年で株価倍増の銘柄から連想して、新興市場のIT系株をチェック――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、書類の整理をしていたところ、2年ほど前に記事で取り上げた銘柄について書いた、当時のメモが出てきた。データセンター事業等を行なっているビットアイル<3811>(JQ)だ。試しにチャートを見てみると、取り上げた2009年夏ごろの時点で6万〜7万円くらいだった。そのあたりが底値圏だったようで、その後、凸凹しながらも上昇トレンドを形成。本日2011年11月25日の終値は15万8700円だった。新興市場のIT系銘柄では珍しいことではないとはいえ、倍以上となっている。

 ただ、これも新興市場株では珍しくないことだが、薄商いぎみの銘柄なので、売買のタイミングが難しく、2年もガマンして保有するのは難しいかもしれない。少しでも騰がったらいったん利益確定をして、なんならまた買って、少し騰がったらまた売って…というやり方のほうが無難だろうな…などと、後だしジャンケンのようなことを、いろいろ思ってしまったのだった。

 無難といえば、最近は地合いの軟調さもあって、無難そうな東証1部銘柄を取り上げることが多かったが、今日は新興市場のIT系銘柄を見てみようと思った。

★ユビテック〈6662〉(JQ)

 自動車や住宅向けの省エネシステムと関連サービス事業を行なっている、ユビテック<6662>(JQ)を入れる。25日終値は3300円高の3万5900円。単位1株。PERは約25.9倍、PBRは約1.6倍となっている。チャートは6月13日につけた年初来高値13万0800円から反落し、以降は続落トレンドで来ていた。前日24日に直近安値3万1600円をつけて以降は反発に転じている。まずは6万円フシまでの戻りが目標か。

 今期2012年6月期連結業績予想は前年比増収、営業・経常・純利益は同2割以上の増益を見込んでいる。『会社四季報』には、次期2013年6月期も増収増益との予想値が出ている。前期末で利益剰余金18億9200万円、有利子負債ゼロ、現金等16億7100万円と財務面も堅い。大口株主にはオリックス、パナソニック電工などが並んでおり、こうした面からも買い安心感がありそうだ。

★インフォマート〈2492〉(東マ)

 企業間電子商取引のプラットフォーム提供事業などを行なっている、インフォマート<2492>(東マ)を入れる。対象分野は業界シェアナンバーワンを誇る食品・食材のほか、美容、医薬品など。また、関連情報の発信・共有、業務効率化などのシステム提供事業も行なっている。25日終値は3000円高の14万9000円。単位1株。PERは約15.9倍、PBRは約2.1倍となっている。

チャートは9月9日につけた直近高値17万7000円から反落し、この1〜2ヵ月は安値圏の14万円ライン前後でモミ合っていた。そろそろ上ばなれと行きたいところだ。中期で17万5000円フシまでの戻りを目指す。業績は堅調。今期2011年12月期連結業績予想は前年比2ケタ増収、営業・経常・純利益は同増益を見込んでいる。『会社四季報』には、次期2012年12月期も増収増益との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。



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2011年11月18日

クリスマス商戦から連想して、食料品セクターを見てみた――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 1ヵ月ほど前に、「まだ10月なのに、早くもクリスマスを意識したブランドサイトがある」という内容の原稿を書いたが、その後、11月に入り、多くのネットサイトでクリスマス商戦が始まっている。たとえばアメリカ系の宝飾ブランド、ティファニーのサイトでは、「12月○○日まで、ご注文金額が※※円以上の場合、配送料無料でお届けします」と出ているし、イギリス系ファッションブランドのバーバリーのサイトでは、クリスマスっぽいラッピングをしたプレゼントの画像を配し、スカーフ、バッグ、アクセサリーなどのギフト向け小物を多く出している。

 デパートやスーパーの売り場でも、まだクリスマス商戦は本格化していないように見えるものの、すでにクリスマスツリーやそれらしいディスプレイが飾られているところが多いような印象だ。クリスマスケーキや、パーティ用のお惣菜の受注も始まっている。また、この時期はお歳暮シーズンでもあり、多くのデパートでは専用の会場を設けて対応している。

 先日のボジョレー・ヌーヴォー解禁日にも思ったことだが、以前の好況期ほどの華やかさは無いものの、やはり行事ごとの時期というのはお店にとっては書き入れ時のひとつであるし、われわれ消費者にとっても、なんとなくワクワクしてしまう時節でもある。なので、商業主義に素直に乗せられて楽しむのもいいのではないか、と思ったのだった。

 クリスマスケーキやお歳暮から連想して、食料品セクターの銘柄を見てみた。

★江崎グリコ〈2206〉(東1)

 菓子メーカーの江崎グリコ<2206>(東1)を入れる。ポッキーなどのお菓子で有名だが、取り扱い商品分野は、冷菓、食品、牛乳・乳製品、畜産加工品など多岐に亘る。18日終値は6円高の941円。単位1000株。PERは約37.8倍、PBRは約1倍となっている。チャートは10月6日につけた年初来高値1005円から反落局面に転じていたが、11月4日につけた直近安値901円からは反発している。1000円フシまでの戻りが目標か。信用倍率は約0.1倍の売り長となっており、買い戻しによる踏み上げも期待できそうだ。

★日本ハム〈2282〉(東1)

 食肉、ハム・ソーセージで首位の日本ハム<2282>(東1)を入れる。18日終値は8円安の960円。単位1000株。PERは約17.6倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートはこの3〜4ヵ月ほど、安値圏の950〜1000円ラインの間でモミ合いが続いている。モミ合い上ばなれから、まずは1050円フシ上抜けを目指す。信用倍率は約0.5倍の売り長となっており、買い戻しが入ってくることも期待できそうだ。大和証券キャピタル・マーケッツは14日付けのレーティングで、投資判断「1」(買い)、目標株価(6ヵ月)1200円とした。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年11月11日

昭和時代の事件、再審請求のニュースから…社名に「昭和」のつく銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 11日付けのヤフーニュースで、「三鷹事件、44年ぶりに再審請求」という記事を見た。複数の新聞社や通信社が出した記事によると、同事件は、東京の国鉄(当時)三鷹駅で昭和24年(1949年)7月に無人の列車が暴走して6人が死亡、20人が重軽傷を負ったもの。国鉄労働組合員10人が電車転覆致死罪で起訴され、9人が無罪となり、1人は死刑が確定したが、収容中に病死した。今回は、その元死刑囚の現在60歳代の子息が、東京高裁に2回目の再審請求を申し立てたそうだ。10日に再審弁護団が明らかにしたところでは、元死刑囚の自白内容に無理があることや、アリバイの目撃証人がいることなど、28点(メディアにより38点との報道も)の新証拠を提出したという。

 三鷹事件下山事件(昭和24年7月、下山定則国鉄総裁が失踪し、翌日、東京・綾瀬の線路上で遺体となって発見された事件)、松川事件(同年8月、福島県松川町で列車が脱線、3人が死亡)と並ぶ、戦後の有名な事件だ。推理作家の松本清張が著書『日本の黒い霧』で取り上げたこともあり(三鷹事件を除く)、人口に膾炙しているというイメージだ。また、多くのルポルタージュ本やドキュメンタリー番組で取り上げられ、謀略説などいろいろな説が出ている。

 平成に入って20年以上が経ち、人的・社会的な制約が当時とは違ってきている現在、新たな証拠や検証などで、真実が明らかにされるのだろうか、できればそうあってほしいと思った。

 上記の文とは関係ないが、連想して、社名に「昭和」のつく銘柄を見てみた。

★昭和シェル石油〈5002〉(東1)

 石油元売の昭和シェル石油<5002>(東1)を入れる。11日終値は6円安の507円。単位100株。PERは約6.8倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートは4月4日につけた年初来高値912円から反落し、以降は続落トレンド。本日11日には年初来安値502円をつける場面もあった。地合いが軟調とはいえ、そろそろリバウンドに転じる頃合いか。底値圏の買い時と見て、まずは600円フシまでの戻りを目指す。11月4日付けのSMBC日興証券のレーティング(対象期間6〜12ヵ月)では、投資判断「2」(セクター平均並み)、目標株価580円とされた。

★丸全昭和運輸〈9068〉(東1)

 物流マネジメント、オペレーション、輸送業務、輸出入関連サービス、保管などの総合物流事業を行なっている、丸全昭和運輸<9068>(東1)を入れる。客先は石油化学、鉄鋼、建設機械、精密機械、アパレルなど多岐に亘る。11日終値は2円高の246円。単位1000株。PERは約9.3倍、PBRは約0.4倍となっている。チャートは9月30日につけた直近高値293円からの反落局面。下値240円フシにあたり、そろそろ反発のタイミングと見たい。13週移動平均線であり、ひとつのフシでもある、270円ライン奪回が目標か。

 業績は堅調。今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収増益を見込んでおり、とくに前年に前々年比で少し凹んだ営業利益と純利益は、今期は2ケタ増益予想となっている。『会社四季報』には、次期2013年3月期も増収増益との予想値が出ている。6月末で利益剰余金383億6200万円、有利子負債210億6400万円、前期末で現金等115億9900万円と財務面も堅い。筆頭株主は丸全商事で、他の大口株主には自社(自己株口)、自社取引先持株会のほか、生保、損保、都銀、地銀、信託銀、信託口などが並んでおり、こちらの面から見ても堅そうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

posted by 田北知見 at 16:18 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常→銘柄探し

2011年11月04日

政治家の「器」を垣間見た気がした…ところから、なぜか連想?建設業セクター――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 『文藝春秋』誌11月号を読んだ。10月8日発売号なので、すでに次号が出ているのかもしれないが、待合室でたまたま手に取ったところ、おもしろかったのでつい読みいってしまった。目玉特集のひとつは「田中角栄の恋文」。田中角栄元首相が、婚外の恋人であり、仕事上のパートナーでもあった佐藤昭さんに宛てた手紙類。それらがこのほど、昭さんと角栄氏の娘、佐藤あつ子さんが母親の遺品を整理していたおりに発見されたということで、評論家の立花隆氏の解説等をまじえて掲載されていた。

 手紙類は、角栄氏の直筆で「君(昭さん)とあつ子を誰よりも愛し、将来の幸福のため全力を尽くします」という内容の念書?のような物から、あつ子さんが生まれてすぐの頃なのか、「新生活の準備のために、とりあえずサンウェーブの株を売ったお金1500万円を渡します」といったような内容の物、昭さんに約2億円を借りるという借用書?のような物までさまざまあり、人間・田中角栄の息遣いが感じられるようでおもしろかった。

 ところで、同号には別の記事の「時代を創った女」というシリーズで、ジャーナリストの青木理氏による「中西ミツ子/総理を倒した元芸者と『マドンナ旋風』」が掲載されていた。1989年に、元芸妓の女性が宇野宗佑首相(当時)の愛人問題を週刊誌で告発。この問題が要因のひとつになり、自民党が選挙で惨敗したため、宇野氏は首相を引責辞任した。これらの経緯などについて、新たな取材等をもとに、現在の視点から、当時の状況等を振り返った内容となっている。

 その記事で、女性や周囲の人たちの話を読む限りでは、宇野氏は最初から最後まで女性を道具のように扱ったという印象を受ける。記事には、その女性の「元愛人と呼ばないでほしい。私は宇野氏から『愛された』ことはないのだから」といったような内容のコメントも載っており、胸に迫る物を感じた。

 角栄氏と宇野氏は置かれた状況も時代も違うし、一概に比べられはしないが、それでも、「両者の、政治家として、人間としての違いは、たとえばこういうところにもあったのではないか」と私は思った。カネと権力を持ち、何でも思い通りにしようと思えばできる立場にいても、愛する女性と子供に対しては誠実でありたいと、大真面目に「念書」を書く角栄氏に、人間としての器の大きさを見たように思う。婚外の恋人や非嫡出子をつくることが、社会的に、道徳的に、そして正妻や嫡出子に対して誠実かどうかは、また別の問題だが…(笑)。

 上記の文とは関係ないが、「政治とカネ」から連想して(?)、建設業セクターで優良銘柄を探してみた。

★ダイセキ環境ソリューション〈1712〉(東1)

 汚染土壌の調査、処理、リサイクル事業を行なっている、ダイセキ環境ソリューション<1712>(東1)を入れる。4日終値は2700円高の18万5300円。単位1株。PERは約41.1倍、PBRは約2.3倍となっている。チャートは9月26日につけた直近安値17万1700円からは反発したが、ここのところ、18万円台でモミ合いが続いている。上放れで、まずは20万円フシまでの戻りが目標か。10月中旬にコスモ証券が出したレーティング(投資期間6ヵ月)では、投資判断「B+」(5段階の2位)、目標株価23万円とされた。業績は好調。前期が凹んだとはいえ、今期2012年2月期は前年比2ケタ増収、営業・経常・純利益とも同2倍以上の増益を見込んでいる。

★積水ハウス〈1928〉(東1)

 積水グループで、工業化住宅請負、不動産販売・賃貸事業を行なっている、積水ハウス<1928>(東1)を入れる。4日終値は7円高の683円。単位1000株。PERは約13.0倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは3月14日につけた年初来高値944円から反落し、以降は続落トレンドとなっていた。が、8月19日に年初来安値642円をつけて以降はリバウンド。この1〜2ヵ月ほどは700円ライン前後でモミ合っている。長期チャートで見ても、とくに高値圏というわけではなく、PERやPBRを見ても、とくに割高感・過熱感は感じられない。まずは750円フシ上抜けを目指す。SMBCフレンド調査センターが2日付けで出したレーティングでは、「強気」(今後6ヵ月間の目標株価が現在の株価を10%以上、上回ると判断する)据え置きとされた。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年10月28日

ホリデイ・シーズンに…お菓子から連想した銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ インターネットの女性向けファッションサイトで、気に入っていつも見ているものがいくつかあるのだが、そのひとつ、アメリカのブランドサイトで、先日、画面のデザインが少しリニューアルされていた。いつもはピンクをベースにした画面構成なのだが、現在は赤を基調にした画面になっており、どうも、もうクリスマス商戦を意識しているらしいのだ。また、「△△△を買うと、期間限定で、※※※を無料プレゼント」といったようなキャンペーンも実施している。

「ホリデイ・シーズン!」みたいなことが書かれていたので、私は最初、「今の時期の祝日というと、ハロウィーンかな…? もう少し先には感謝祭があるから…???」と思った。が、画像の雰囲気やモデルさんの写真の背景・効果などから、やはりクリスマスを意識したものだと思われる。アメリカの祝日について簡単に調べてみたところ、「サンクス・ギビング・デー(11月の第4木曜日)はホリデイ・シーズンの始まり」といったようなことが書かれていた。

そういえば日本でも、早いお店は11月からクリスマスの飾りつけをし、ボーナス商戦に入る。また、ファッション業界ではすでに、2012年の春夏物のコレクションを発表している。消費者の財布の紐が固くなっているのは、世界的な現象なのかもしれず、その中で、いかに消費を先取りしていくのかが課題なのだろう、と思った。

 ハロウィーンやクリスマスから、ケーキやお菓子を連想して、粉、砂糖、牛乳などの関連銘柄を見てみた。

★日清製粉グループ本社〈2002〉(東1)

 製粉トップの日清製粉グループ本社<2002>(東1)を入れる。28日終値は19円高の982円。単位500株。PERは約15.8倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートは10月6日につけた直近高値1036円から反落し、続落トレンドだったものの、きのう27日につけた直近安値954円から反発した。本日28日の場中に発表した第2四半期(4〜9月)連結決算は前年同期比増収減益で、5月に発表した予想値より下ブレした。また、同時に通期業績予想で売上高、営業・経常・純利益とも下方修正を発表したが、悪材料出尽くし感からか、地合いの良さも背景に、本日は反発して引けている。

反発したとはいえ、中期チャートで見るとまだまだ安値圏にある。信用倍率は約0.6倍の売り長となっており、今後は買い戻しも入ってくると見る。中期で戻りをジックリ待つのも一手か。財務面を見ると、6月末で利益剰余金2414億4600万円、有利子負債40億1800万円、前期末で現金等420億円と堅い。大口株主は生保や信託口、大手商社、都銀のほか、山崎製パンなどが並んでおり、これまた堅い。買い安心感がある銘柄の、安値圏の拾い時と見る。

★森永乳業〈2264〉(東1)

 乳飲料、ヨーグルト、アイスクリームなどのメーカー、森永乳業<2264>(東1)を入れる。28日終値は7円高の316円。単位1000株。PERは約10.9倍、PBRは約0.7倍となっている。株価は変わらずを1日はさんで、5営業日、続落となっていたが、きのう27日につけた直近安値303円から反発し、以降は地合いの好転も背景に、ジリ高トレンドで来ている。まずは350円フシまでの戻りが目標となりそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年10月21日

秋の味覚から連想して、飲食店銘柄をウオッチしてみた――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ いつも行っている懐石料理店というか和食店で、十月のコースをいただいてきた。松茸の土瓶蒸しや、伊勢海老・のどぐろ・松茸・栗・銀杏の宝楽焼き、ふかひれとすっぽんの椀物、松茸ご飯など、秋らしい味覚満載のコースを満喫した。味はもちろん良いのだが、盛り付けや器などの見た目も工夫されており、秋の気分を楽しめた。

 このお店に限らず、世の中の飲食店の多くは、季節感を取り入れたり、常に新しい企画(メニュー)を考えたりと、お客をあきさせない工夫をしておられて、大変だなあと思う。各家庭でコスト(家計のやりくり)や栄養バランス等を考慮しながら毎日の献立を考え、料理をすることも大変だと思うが、飲食店の場合は安定的な仕入れやお客受けなども考慮せねばならず、その点でも大変だ。…と、当たり前のことに、今さらのように気づいたのだった。

 飲食店銘柄をウオッチしてみた。

★物語コーポレーション〈3097〉(東1)

 愛知県を地盤として、焼肉やラーメン店など、直営とフランチャイズ合わせて約200店を展開する、物語コーポレーション<3097>(東1)を入れる。21日終値は4円安の1284円。単位100株。PERは約8.4倍、PBRは約1.6倍となっている。チャートは6月7日につけた年初来高値1560円から反落し、続落トレンドとなっていたが、9月14日と同26日につけた直近安値1150円でダブル底を形成。以降はリバウンドトレンドとなっている。まずは次のフシ1400円ラインまでの戻りが目標か。また、業績は好調。会社側予想値では、今期2012年6月期業績予想は前年比2ケタ増収増益を見込んでおり、『会社四季報』には、次期2013年6月期も増収増益との予想値が出ている。

★サイゼリヤ〈7581〉(東1)

 リーズナブルなイタリア料理店を全国で約860店、展開しているサイゼリヤ<7581>(東1)を入れる。21日終値は13円高の1341円。単位100株。PERは約10.3倍、PBRは約1.2倍となっている。チャートは7月20日につけた直近高値1647円から反落し、続落トレンドで来ていたが、9月26日につけた直近安値1265円から反発した。以降はモミ合いながらもリバウンド局面に入ったと見たい。まずは1500円フシまでの戻りを目指す。野村証券の11日付けのレーティングでは、投資判断「Buy」(買い)、目標株価1800円継続とされた。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年10月14日

「イクメン」方面からもアピール…食品株――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 最近、あるインスタント食品のパッケージに、男性がフライパンを持って子供と一緒にいるイラストとともに「パパでも簡単!」というキャッチコピーが印刷されているのを見た。以前、子育てに積極的な男性をさす「イクメン」という言葉が流行っていた(あるいは定着した)ようだが、そういった方面からの流れだろうか?と思った。そういえば、別の企業のインスタントラーメンのコマーシャルでは、有名な男性俳優さんや男性タレントさんが子供と一緒にラーメンを作って食べているシーンがあったように思う。

 昔は、レトルトカレーでも女優さんがコマーシャルをしていたものだが、少しずつ時代は変わっているのかもしれない。とくに今は、就労環境の変化を背景に、若い人たちの価値観が変化しており、「男性も家事や育児を手伝って当然」という人、女性が結婚・出産後も働き続けることに抵抗感が少ない人も増えているように思う。食品業界も、こうした変化に対応し、少し以前は「忙しい主婦がサッと簡単に調理できる物」を想定し、今は「家事に不慣れな男性でも簡単に調理できる物」という想定で、一部の商品づくりや宣伝などを行なっているのかもしれないなあ、と思ったのだった。

 食料品セクターで銘柄をウオッチしてみた。

★味の素〈2802〉(東1)

 調味料の国内最大手、味の素<2802>(東1)を入れる。うま味調味料で有名な同社だが、和風だしの素や中華調味料といった商品も多く出している。14日終値は11円安の881円。単位1000株。PERは15.3倍、PBRは約1.0倍となっている。チャートは10月6日につけた直近高値948円から反落し、以降は続落トレンドとなっている。安値880円ラインにあたり、そろそろ反発のタイミングと見たい。ただ、中期チャートで見るとまだ底値圏とまでは言えず、地合いによっては850円フシまで待って買うほうが無難かもしれない。950円フシまでの戻りが目標になりそうだ。

★永谷園〈2899〉(東1)

 永谷園<2899>(東1)はお茶漬けの素で有名だが、ちらし寿司の素やチャーハンの素、そうざいの素などの商品も多くある。14日終値は14円安の852円。単位1000株。PERは約16.5倍、PBRは約1.4倍となっている。株価は9月29日と同30日につけた年初来高値890円から反落し、続落トレンドで来ている。チャート的には下値800円ラインまで下がりきったところを待って買うのが無難そうだ。信用倍率も約0.1倍となっており、今は「カラ売り銘柄」の様相を呈している。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年10月07日

すっかり秋めいてきた今日この頃…「秋」連想銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 10月に入ってだいぶ経ち、すっかり秋らしくなってきた。先日までは、まだ一部で名残りのセミが鳴いており、時々うちのベランダにも飛んで来ていたが、今は、鳴いているのは秋の虫で、ベランダに飛んでくるのはトンボである。ベランダといえば、太陽が沈む時間も早くなり、朝は早めに洗濯物を干し終えないと、陽が翳るまでに乾かなくなってしまう。…なんとも現実的な話で申し訳ないが…(笑)。

 道を歩いていると、どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってくるし、朝夕は涼しいのでパーカーやブランケットが恋しい。また、ファッションも、お店やネットサイトを見ると秋一色だ。ワインレッドやカーキ色の服とか、暖かそうなニット、早いところではコートやファーなども出ている。…そうそう、ワインレッドといえば、ボジョレーヌーヴォー解禁も来月に迫っている。今年は11月17日か。デパートからまたご案内が来てたんだった…などと、「花よりだんご」ならぬ「紅葉よりお酒」の私の思いは、そちらの方向へ進んでいくのだった。

 そこから連想して、ワイン関連銘柄と、「暖を取る」から連想して石油・ガス関連銘柄を見てみた。

★キッコーマン〈2801〉(東1)

 しょうゆの最大手で、ワインの輸入販売事業なども行なっている、キッコーマン<2801>(東1)を入れる。7日終値は20円安の876円。単位1000株。PERは約17.2倍、PBRは約1.1倍となっている。チャートは8月9日につけた直近安値763円を底に、上昇トレンドで来ていた。10月6日に直近高値904円をつけて以降は調整局面となっているものの、中期チャートで見ればまだ安値圏ではある。800円台央の押し目を待って拾い、再び900円台に乗るのを待つのも一手か。

 今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収増益で、とくに純利益は同37.7%増の107億円を見込んでいる。また、『会社四季報』には、次期2013年3月期も増収増益との予想値が出ている。6月末で利益剰余金1556億6300万円、有利子負債847億3100万円、前期末でキャッシュフローの現金等は288億円。大口株主には信託口や生保などが並んでおり、業績・財務面とともに、手堅い老舗企業らしい買い安心感がある印象が強い。

★三愛石油〈8097〉(東1)

 石油・LPガスの大手卸会社、三愛石油<8097>(東1)を入れる。羽田空港での給油施設事業、産業用ガス事業なども行なっている。7日終値は8円高の345円。単位1000株。PERは約5.3倍、PBRは約0.4倍と、割安水準になっている。チャートは7月25日につけた年初来高値475円から反落し、以降は続落トレンドで来ていた。が、10月6日に直近安値333円をつけ、下値330円フシにあたり、反発のきざし。底値圏の拾い時と見る。まずは400円フシまでの戻りを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年09月30日

腰痛の日々から連想して、医療関連銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ ある日、突然のことだが、腰痛に襲われた。特に重い物を持ち上げたとか、急に激しい運動をしたとか、そういったことは全くなく、また、これまで何の兆候もなかったのに、何かの拍子にかがんで腰を曲げたところ、突然、ズキンと痛みに襲われたのだった。一日じゅう継続的に痛むわけではなく、体を全く動かせないほどの激痛でもなく、前かがみになったり、体を動かすと痛む、という程度なので、病院へは行かず、とりあえず様子見で普通に日々を過ごしている。

 しかし、普通に過ごしていても、意外と腰を使うものなのだなあ、と改めて感じる。仕事でパソコンに向かっていても、何かの加減でウッカリ動くと痛むし、掃除機をかけたり、キッチンで作業をしたりといった時にも、前傾姿勢になるので痛むし、風呂での洗髪時や、トイレで用を足す時にも痛む。腰に限らず、どこかを怪我して(たとえ指1本でも)動かせなくなると、いつも「意外と○○って使うものなのだなあ」と感じるのだが、今回は特にそう感じる。スポーツ選手や高齢者で腰を傷めたという話をよく聞くが、それだけ、気づかぬうちに酷使している箇所のひとつなのかもしれないなあ、と実感したのだった。

 腰痛の日々から連想して、医療関連銘柄を見てみた。

★武田薬品工業〈4502〉(東1)

 国内製薬首位の武田薬品工業<4502>(東1)を入れる。9月30日終値は前日終値と同額の3680円。単位100株。PERは約11.5倍、PBRは約1.4倍となっている。チャートは8月9日と11日につけた年初来安値3550円を底に、凸凹しながらも下値抵抗線を切り上げるリバウンドトレンドを形成している。まずは3750円フシ上抜けが目標となりそうだ。9月28日付けの野村証券のレーティングでは、投資判断「ニュートラル」(中立)、目標株価3800円とされた。今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収増益を見込んでおり、『会社四季報』には、会社側予想値より上ブレした予想値が出ている。

★ソネットエンタテインメント〈3789〉(東1)

 傘下に医療サイト運営のエムスリー<2413>(東1)があることからの連想で、ネット接続事業などを行なっている、ソネットエンタテインメント<3789>(東1)を入れる。ソネットエンタテインメントの9月30日終値は4000円安の32万6000円。単位1株。PERは約18.5倍、PBRは約1.2倍となっている。チャートは7月27日につけた年初来高値38万6500円から反落し、以降は続落トレンドで来ていた。が、9月26日に直近安値31万6000円をつけてからは反発している。

 筆頭株主はソニーで、ほかの大口株主には信託口などが並んでいる。6月末で有利子負債ゼロ、利益剰余金208億9500万円、前年度末でキャッシュフローの現金等は228億3700万円と財務面も堅そうだ。今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収、営業・経常・純利益は同2ケタ増益を見込んでいる。『会社四季報』には、会社側予想値より上ブレした予想値が出ており、次期2013年3月期はさらに増収増益との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年09月23日

ローカル色豊かなサイト巡りから…ジュエリー連想株――銘柄ウォッチング

田北知見の銘柄ウオッチ ここしばらく、インターネットで国内外のアパレルやアクセサリー関係のサイトを見て楽しんでいることが多い。以前にも書いたが、海外の一流ブランドのホームページからコレクション(スーパーモデルのファッションショー)のドレスを眺めたり、海外の百貨店のショッピングサイトで服・靴・バッグなどいろいろな商品を見て楽しんでいるのだ。

 ほかに凝っているのが、宝飾品関係のサイトだ。ティファニーやカルティエやハリー・ウィンストンなど、誰でも知っているような世界的なブランドだけでなく、「ハワイアン・ジュエリー専門店」や、「アメリカ東海岸を中心に展開している」とか、「イギリスの王室関係者が購入」といったような、ちょっとローカルめなブランドを見たり、また、おもに若い人向けであろうリーズナブルなアクセサリーを出しているお店のサイトを見るのも楽しい。

 最近見ておもしろかったのは、アメリカ西部で展開しているブランドのひとつで、扱っている商品のほとんどが、銀か銅に、ターコイズ(トルコ石)などの半貴石や天然石をあしらった物ばかりというお店だ。石そのものの色や形の美しさを活かした、どちらかといえば素朴なデザインの物が多く、アメリカ西部的な質実さが感じられて、これはこれでステキだと思ったのだった。

 上記の文から連想して、「おしゃれ」関連銘柄と、社名に「石」のつく銘柄を見てみた。

★パルコ〈8251〉(東1)

 ファッションビルを全国で20店、展開するパルコ<8251>(東1)を入れる。22日終値は13円安の574円。単位100株。PERは約11.0倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは7月11日につけた直近高値701円から反落し、以降は凸凹しながらも続落トレンドとなっている。下値フシにあたり、そろそろ反発のタイミングと見たい。まずは次のフシであり13週移動平均線でもある、640円ラインまでの戻りを目指す。

 筆頭株主は森トラストで、他の大口株主にはイオン、クレディセゾン、信託口、都銀、外資などが並んでいる。20日に発表した、8月の店舗総合売上高(テナント売上高、パルコ劇場等の売上高、固定賃料契約テナントの売上高の合計)の前年比確定値は、全店計101.8%と堅調。また、今期2012年2月通期連結業績予想は、売上高は前年並み、営業・経常・純利益は改装の推進や震災の特損などを見込んで前年比減益としているが、『会社四季報』には、会社側予想値より上ブレした予想値が出ており、また、次期2013年2月期は増収増益との予想値が出ている。

★国際石油開発帝石〈1605〉(東1)

 原油・天然ガス開発・生産事業などを行なっている、国際石油開発帝石<1605>(東1)を入れる。22日終値は2万5500円安の48万2500円。単位1株。PERは約12.6倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートはこの1〜2ヵ月ほど、上値52万円ライン、下値46万円ラインの間でボックス圏を形成しているように見える。今後の地合いにもよるが、下値46万円ラインで拾い、上値52万円ラインを待つのも一手か。中期チャートで見ると安値圏にあり、優良株の底値拾いのタイミングと見る。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年09月16日

2000年代の短編集から連想して、「その他金融業」セクターを見てみた――銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ アメリカの女性作家、ローラ・リップマンの短編集『心から愛するただひとりの人』(吉澤康子・他・訳)を再読した。リップマンは女性探偵テス・モナハンを主人公としたミステリー・シリーズで有名だが、それ以外の女性を主人公とした短編も多く書いているようで、一昨年にハヤカワ文庫からこの短編集が出ていた。発売とほぼ同時に買って読み、久し振りに再読したのだった。作品のほとんどは2000年代前半〜半ばに書かれたものだ。

 収録作品のひとつに『ARMと女』がある。ARMとは利率変動型住宅ローンのこと。ほかにPMI(個人住宅ローン保険)だの、バルーン・モーゲージだのといった言葉が出てくる。また、作中人物のセリフで、「ぼくは不動産名義書換代行会社を経営しているんだ。最近じゃ、それは造幣局を所有しているようなもんでね、とにかく、黙っていても金が入ってくる」とか。あとは会話で、「このあいだの連邦準備制度理事会では、グリーンスパンの様子がおかしかったですから」「様子がおかしい?」「便秘にでもなったというか、かろうじて金利を抑えているのは彼の括約筋のおかげだというような」と話すシーンも出てくる。

 アメリカのサブプライムローン破綻が2007年頃、リーマンショックが2008年だから、その直前、つまり金融&不動産バブルがはじける直前の話だろうと思う。まだほんの3〜4年ほど前の話だというのに、今読むと、なんだか隔世の感がある…というと大げさだろうか。以前にも少し書いたが、最近の私はアメリカの不動産サイトを見るのにハマっているのだが、多くの物件に「○○ドル、値下げしました」といったような謳い文句がついている。また、「月々のお支払い額は××ドルです」と支払いモデルを提示している。

 そういえば過日、「米連邦住宅金融局が約2000億ドルのサブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅ローン)に裏付けられた住宅ローン担保証券(MBS)を販売したことで損害が出たとして、バンク・オブ・アメリカなど10社を超える大手金融機関の提訴に踏み切った」という報道を見かけた。これらの金融機関がサブプライムローンをMBSに組み込む際、適切な査定を怠ったとされる。連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)は、サブプライムローン問題などの悪化により政府管理下に置かれたが、政府管理への移行後、両社の存続のために1400億ドルを超える税金が投入されたそうだ。

 ほんの4年ほど前の作品とはいえ、やはり隔世の感がある…と思うのだ。上記の内容とは関係ないが、不動産・金融から連想して、「その他金融業」セクターで優良株を探してみた。

★日立キャピタル〈8586〉(東1)

 法人の設備などのファイナンスリースやオペレーティングリースといった法人向けファイナンス商品事業、消費者向けのマイカーローンやオートリースといった金融サービス事業、農機具のリースやローンなどの農業向け金融サービス事業等を行なっている、日立キャピタル<8586>(東1)を入れる。16日終値は16円高の993円。単位100株。PERは約10.6倍、PBRは約0.5倍となっている。チャートはこの1ヵ月ほど、底値圏の900円台後半でモミ合っている。そろそろ上放れのタイミングか。まずは1100円フシまでの戻りを目指す。

今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収、営業・経常・純利益とも同2ケタ増益を見込んでいる。また、今期配当金は9月中間末と3月通期末それぞれ16円の、年間計32円予想。現在の株価で利回り約3.2%の計算となる。筆頭株主は日立製作所で、他の大口株主は信託、自社(自己株口)などが並んでおり、堅い。

★三菱UFJリース〈8593〉(東1)

 三菱UFJグループで、リース業界トップクラスという、三菱UFJリース<8593>(東1)を入れる。16日終値は117円高の3025円。単位10株。PERは約8.5倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートは8月1日につけた直近高値3460円からの反落局面となっていたが、下値2800円フシにあたり底打ち。ここ数日は堅調な地合いも背景に、リバウンドトレンドの様相を見せている。まずは3200円フシまでの戻りを目指す。1日付けの大和証券のレーティングでは、投資判断「2」(強気)、目標株価3420円とされた。筆頭株主は三菱商事で、ほかの大口株主には三菱系の銀行や生保、信託口などが並んでおり、手堅い印象だ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。


<以下はヤフーニュースから転載>

◆米当局、サブプライム問題でバンカメや野村など大手金融機関を提訴

ロイター 9月3日(土)9時37分配信

 [ワシントン/ニューヨーク 2日 ロイター] 米連邦住宅金融局(FHFA)は2日、約2000億ドルのサブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅ローン)に裏付けられた住宅ローン担保証券(MBS)を販売したことで損害が出たとして、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)<BAC.N>や野村ホールディングス<8604.T>などを含む10社を超える大手金融機関の提訴に踏み切った。

 他に提訴されたのは、シティグループ<C.N>、バークレイズ<BARC.L>、バンカメ傘下のメリルリンチとカントリーワイドなど。FHFAはこれらの金融機関がサブプライムローンをMBSに組み込む際、適切な査定を怠ったとしている。 

 これらのうち最大手はすでに各州の司法長官と包括的な和解に向け交渉を開始している。FHFAがこれらの金融機関に要求する損害賠償の額は現時点では不明だが、関係筋によると、各州の司法長官との交渉で浮上している200億ドルを超える可能性がある。

 連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)は、サブプライムローン問題などの悪化により、2008年9月に政府管理化に置かれ、現在はFHFAの監督下にある。政府管理への移行後、両社の存続のために1400億ドルを超える税金が投入された。

<引用おわり>
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2011年09月09日

有名人似の書店員さん…から連想して、小売業セクター株――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ いつも行っている書店のひとつで、先日、いつものように本をレジへ持っていたところ、「あっ」と思った。その店員さんが、政治学者の姜尚中・東大教授にちょっと似ていたからだ。私は姜氏のファンというわけではないが、しかし客観的にはステキな男性だとの認識はあるので、ちょっとドギマギしてしまった(笑)。

そういえば、以前いつも行っていた美容院で、担当してくれていた30代の男性美容師さんが、私が読んでいる雑誌に載っていた姜氏のインタビュー写真を見て、「僕、ゲイじゃないですけど、姜さんをテレビで見て、低い声と抑え目なしゃべり方がカッコいいな、って思っちゃいましたよ」と言っていたのを思い出した。でも、その書店員さんは、声までは姜氏には似ておらず、残念ながら(?)ふつうの声で「○○円です」とか「ありがとうございました」と言っていたが…。

 また、いつも行っているデパ地下のお惣菜店には、俳優の大泉洋にちょっと似た感じの店員さん(たぶん店長さんかチーフさんクラスの人)がいる。話しやすくて、何度か買ったことのあるお客の顔をちゃんと憶えていて、上手に声を掛けてくる。そうした、感じの良さと親しみやすい雰囲気も、大泉氏に通じるように思うのだ。

 上記の文から連想して、小売業セクターで優良銘柄を探してみた。

★マツモトキヨシホールディングス〈3088〉(東1)

 ドラッグストア首位のマツモトキヨシホールディングス<3088>(東1)を入れる。9日終値は6円安の1545円。単位100株。PERは約9倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートは8月9日につけた直近安値1433円から反発。以降は下値抵抗線を切り上げ、三角保ち合いを形成しているように見える。まずは1600円ライン上抜け、中期で1700円フシまでの戻りを目指す。8月15日付けの三菱UFJモルガン・スタンレー証券のレーティングでは、「ニュートラル」(中立)、目標株価1750円とされた。

★ユナイテッドアローズ〈7606〉(東1)

 衣料・雑貨のセレクトショップを約150店、展開する、ユナイテッドアローズ〈7606〉(東1)を入れる。9日終値は44円高の1436円。単位100株。PERは約13.7倍、PBRは約3倍となっている。チャートは7月4日につけた年初来高値1728円から反落したものの、8月9日につけた直近安値1295円で底を打ったようだ。この1〜2ヵ月は上値1600円ライン、下値1300円ラインの三角保ち合いを形成しているように見える。保ち合い上放れで1600円ラインまでの戻りを目指す。月次売上の好況や、好業績観測報道なども出ており、買い安心感もある。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年09月02日

海外の豪邸を垣間見て…不動産株−−銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 最近、アメリカの不動産サイトを見ることにハマッている。といってももちろん、買えるわけでもないのだが(笑)、見ているだけでもなかなか楽しいのでハマッているのだ。土地と建物あわせて数億円〜数十億円するような豪邸がたくさん紹介されていて、たとえていうと雑誌でセレブの生活を垣間見るような、そんな楽しさである。

 ネットで紹介されている物件のほとんどは中古の転売物件だ。そのためか、サイトの写真を見る限りでは、家具やインテリアが整っている。豪邸の場合、しつらいはインテリアデザイナー等のプロに依頼するのがほとんどであり、家具やインテリアは個人的な持ち物というより、家に付属している物という感覚が強いからだろうか。まるでインテリア雑誌の美しいビジュアルを眺めているようで楽しい。物件によって、まるでミニ・ホワイトハウスみたいな「いかにもアメリカの豪邸」だったり、美術館のようなアバンギャルドな建物&インテリアだったり、木と石を多用したクラシック風、モダン、スペイン・中米風、地中海風…と、いろいろな物が見られる。

 また、高い物件には、ほとんどプールと暖炉とホームシアターがついている。これもアメリカ人(というか、欧米人全般?)の志向や価値観を見るようでおもしろい。そして、やはり思うことは、「同じくらいの金額を出すなら、日本よりもアメリカのほうが、より広くより立派な地所と建物が買えるのだなあ」ということだ。

 上記の文とは関係ないが、連想して、不動産銘柄を見てみた。

★野村不動産ホールディングス〈3231〉(東1)

 マンション開発・分譲、不動産の資産運用事業などを行なっている、野村不動産ホールディングス〈3231〉(東1)を入れる。2日終値は38円安の1162円。単位100株。PERは約15.8倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートはこの1ヵ月ほど、1450円ラインから1100円ラインへ続落トレンドとなっていたが、8月24日に直近安値1109円をつけて以降は反発している。底値圏の拾い時と見て、まずは1300円フシ上抜けを目指す。少し古くて恐縮だが、8月1日付けの野村証券のレーティングでは、「Buy」(買い)、目標株価1700円とされた。

★住友不動産販売〈8870〉(東1)

 マンションなどの個人仲介事業を中心に、受託販売事業なども行なっている、住友不動産販売〈8870〉(東1)を入れる。2日終値は35円安の3310円。単位10株。PERは約13倍、PBRは約1.5倍となっている。チャートは8月23日につけた直近安値3060円からの反発局面となっている。が、中期で見ればまだ安値圏。昨日と今日は2日続落で、押し目の拾い時と見る。まずは3500円フシまでの戻りを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年08月26日

マイカーのタイヤ取り替えから連想して、ゴムセクターを見てみた――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、家人がマイカーのタイヤを取り替えた。私は自分専用の自家用車を長期にわたって保有した経験がないため知らなかったのだが(無知でお恥ずかしい…)、クルマって、ある程度の期間、乗っていると、タイヤが磨り減ってきて安全性や燃費の面で良くないので、新しいタイヤを購入して付け替えるものらしい。その値段が、私から見ると結構な額なので、「えっ?タイヤってこんなに高いの?」と驚いた。もちろん、リーズナブルな商品はあるし、交換の工賃も、チェーン店のようなところに頼めば比較的廉価にできるそうだが…。

 また、家人がニュースで見たという話によると、タイヤメーカーは円高なのに(円高だから?)業績が良いらしい。過日は業績予想の上方修正も発表されていた。そこでネットのニュースを検索してみたところ、ヤフーニュースのサイトで、ロイターの「タイヤ各社に円高・資源高への抵抗力 通期業績は上振れ期待も」という記事を見つけた。これによると、主要原材料である天然ゴム価格が落ち着いたこと、収益源である市販用タイヤはメーカーの価格決定力が強いこと、新興国での今後の伸長期待、などが指摘されている。

 東証1部業種別株価指数のランキングを見たところ、8月26日の大引けはゴム製品セクターが前日比の伸び率トップとなっていた。そういうわけで、ゴム製品セクターの銘柄を取り上げてみる。

★横浜ゴム〈5101〉(東1)

 タイヤの国内3位で、ドイツのコンチネンタル社と提携している、横浜ゴム〈5101〉(東1)を入れる。26日終値は11円高の424円。単位1000株。PERは約13.2倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートは7月14日と同21日につけた年初来高値489円から反落し、続落トレンドで来ていたが、下値400円フシにあたり、反発局面となっている。まずは440円フシまでの戻りが目標となりそうだ。ドイツ証券は24日付けのレーティングで、投資判断「Hold」(中立)継続、目標株価500円とした。

★住友ゴム工業〈5110〉(東1)

 タイヤの国内2位企業で、欧米ではグッドイヤーと合弁もしている、住友ゴム工業〈5110〉(東1)を入れる。26日終値は43円高の963円。単位100株。PERは約12.1倍、PBRは約1.3倍となっている。チャートは7月20日と同21日に年初来高値1060円をつけたが、以降は反落。この1ヵ月ほどは900〜950円ラインの間でモミ合っていたが、反発のきざしが出ている。まずは前の高値1060円ライン上抜けを目指す。信用残は売り長で、今後、買い戻しが入ってくることも期待できそうだ。ゴールドマン・サックス証券は26日付けリポートで、投資判断「コンビクション」(買い)、目標株価1350円とした。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年08月19日

『空海と密教美術展』から連想した銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 東京・上野の東京国立博物館で9月25日まで開催中の『空海と密教美術展』へ行った。『弘法大師』として知られる、真言宗の開祖である空海(774〜835)にまつわる書や仏像など約100点が展示されている。特筆すべきは、京都の東寺から8体の仏像が出展され、規則的に並べられて密教の宇宙観を示す「曼荼羅」を再現した空間。以前、東寺へ行ったことがあるが、そこでは仏像は正面の壇上に並べられて、手前から参拝するだけだったように記憶している。今回は仏像の間を歩き、四方八方から眺めることができて楽しかった。

 また、空海直筆の書が5点、展示されており、「弘法も筆の誤りというが、誤っている箇所はあまり見られないなあ」などと思って楽しんだ。ほかに印象に残ったのは、空海が留学先の唐から帰国する際に、唐で修めた密教を日本で広めるのにふさわしい場所を求めて投げたところ、遠く飛行して高野山中の松の枝に懸かったという伝承の『飛行三鈷杵』。歴史と伝説を感じることができて感動した。いつか和歌山県へ行き、高野山を見てみたいと思った。

 上記の文とは関係ないが、美術展から連想して、社名に「美」のつく銘柄を見てみた。

★能美防災〈6744〉(東1)

 火災報知器の最大手、能美防災<6744>(東1)を入れる。19日終値は8円高の478円と、地合いが軟調な中で値上がりして引けている。単位1000株。PERは約15.3倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは今月に入ってから、400円台後半でモミ合っている。今後の地合いにもよろうが、460円ラインの押し目を拾い、500円フシまでの戻りを目指す。業績は回復基調にあり、買い安心感もある。今期配当金は9月中間期末と2012年3月通期末それぞれ7円50銭の年間計15円予想。現在の株価で利回り約3.1%の計算となる。

★ミズノ(美津濃)〈8022〉(東1)

 スポーツ用品大手のミズノ〈8022〉(東1)を入れる。19日終値は3円安の351円。単位1000株。PERは約18.7倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは今月9日につけた直近安値321円から反発したものの、以降は350〜360円ラインの間でモミ合っている。モミ合い上ばなれで380円フシを目指す。また、今期配当金は9月中間期末と2012年3月期通期末それぞれ5円の年間計10円予想。現在の株価で利回り約2.8%の計算となる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年08月12日

『戦争の世紀を超えて』を読んで、連想株を見てみた。−−銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 今、『戦争の世紀を超えて〜その場所で語られるべき戦争の記憶がある』を読んでいる。東大教授の政治学者、姜尚中と、ドキュメンタリー映画監督でありノンフィクション作家でもある森達也が、ポーランドのアウシュビッツや、ドイツのベルリンの壁跡、日本の市ヶ谷記念館、朝鮮半島の38度線の国境地域など、戦争の「跡地」へ行き、戦争等についていろいろ語り合った内容を収録した本だ。

 この時期だから読んでいるわけではなく、数ヵ月前から読み始めて、他の本を読む合間に少しずつ読み進んできたのだった。私は普段はそんな読み方はせず、本は一気に読んでしまうタイプなのだが、この本については、なにしろ内容が重たくて、真剣にのめりこむのがこわくて、ある時などは、電車で読んでいて涙がとまらなくなり、かなり恥ずかしい状態になったりしたので(汗)、そういう読み方をすることにしたのだ。

 まだ全部を読んだわけではないが、今まで読んだ限りの印象では、戦争や過去を糾弾するというよりも、「人間は、そういうことをしてしまうものだ」といったん受け止めた上で、「どうしてなのだろうか」「じゃあ、どうすればそういうことが無くなるのか」と考える…というようなトーンであるように思う。ウェットになりすぎず、かといって ひどくかわいた感じでもなく、人としての正しさを求めつつ、でも声高に正論をふりかざすわけでもない…。そんな語り合いであるように思うのだ。

 上記の本や内容とは関係ないが、戦争→広島・長崎と連想して、そこから連想した銘柄をふたつ、見てみた。

★三菱重工業〈7011〉(東1)

 三菱重工業<7011>(東1)の12日終値は7円安の331円。単位1000株。PERは約31.8倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートはこの1〜2ヵ月、高値圏の380円台から330円台へ、地合いの軟化等を背景に、続落トレンドで来ている。今後の地合い等にもよるが、そろそろ320円フシにあたり反発か。まずは25日移動平均線の360円ラインまでの戻りを目指す。10日付けのSMBCフレンド調査センターのレーティングでは「強気」、同日付けのみずほインベスターズ証券のレーティングでは「2+」と、いずれも好レーティングが出ている。

★マツダ〈7261〉(東1)

 マツダ〈7261〉(東1)の12日終値は5円安の172円。単位1000株。PERは約122.9倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートは7月8日につけた直近高値223円から反落し、以降はモミ合う場面がありながらも、続落トレンドで来た。今後の地合いや為替動向にもよるだろうが、170円フシにあたり、そろそろ反発のタイミングと見たい。まずは13週・26週移動平均線の200円ラインまでの戻りが目標となりそうだ。今月3日付けのSMBCフレンド調査センターのレーティングでは、「強気」とされた。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

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2011年08月05日

『ヒロシマ:グラウンド・ゼロ』展から連想して、写真関連株――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 海外の観光地や美術館、博物館などのサイトをいろいろ見ていたところ、先日、アメリカのニューヨークで行なわれている写真関係の展覧会を見つけた。『ヒロシマ:グラウンド・ゼロ』と題したもので、英語が解らないながら(汗)、説明文を読んでみると、1945年8月6日に広島へ原爆が落とされた後の、同地の被害の様子を撮影した写真等を展示しているらしい。私の少ない経験・見聞によると、アメリカでは核や放射性物質の本当のおそろしさがあまり知られていないようなイメージがあるので、「こういう写真展を行なうことがあるのか」と驚いた。

 もうひとつ思ったのは、「ニューヨークでグラウンド・ゼロというと、2001年9月11日の同時多発テロによって倒壊した、ワールド・トレード・センターの跡地をさすのではないか」ということだった。なので、「同じように酷い目に遭い、ゼロになったところから、同じようにイチからやり直し、街を築き直してきた(これから築いていくという決意)という共感から、ヒロシマの被爆(被曝)地についての写真展を行なうことにしたのだろうか」と思ったのだった。

しかし、ネットの辞書やウィキペディアで簡単に調べてみたところ、グラウンド・ゼロという英語の、本来の意味は、爆心地とか、爆弾などの発射体の目標というようなニュアンスだということを知った。さらに、ウィキ情報によると、もともと広島と長崎の原爆(1945年8月9日に被爆/被曝)の爆心地をそう呼んでいたのが先であり、ワールド・トレード・センターの跡地が広島の爆心地を連想させるということでグラウンド・ゼロと呼ぶようになったのだそうだ。私は無知なので、今回初めて知ったのだった。

上記の文とは関係なく、写真連想銘柄を見てみた。

★富士フイルムホールディングス〈4901〉(東1)

 写真フィルムから、デジタルカメラ関連、印刷関連、レンズ、記録メディア、最近では化粧品事業でも有名な、富士フイルムホールディングス〈4901〉(東1)を入れる。5日終値は93円安の2152円。単位100株。PERは約13.8倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは7月22日につけた直近高値2498円から反落し、以降は続落トレンド。きょう8月5日には年初来安値2135円をつける場面もあった。地合いが悪いとはいえ、そろそろ反発のタイミングと見たい。まずは25日移動平均線の2400円ラインまでの戻りを目指す。4日付けのゴールドマン・サックス証券のレーティング(投資対象期間12ヵ月)では、投資判断「中立」、目標株価2700円とされた。

★キヤノン〈7751〉(東1)

 一眼レフカメラで有名であり、ビジネスソリューション、ITソリューション、産業機器などの事業も柱となっているキヤノン〈7751〉(東1)を入れる。5日終値は145円安の3580円、単位100株。PERは約16.7倍、PBRは約1.6倍となっている。チャートは7月26日につけた直近高値3920円から反落し、以降は地合いの軟化や円高などを背景に、続落トレンドで来た。今後の地合いや為替動向等にもよるだろうが、3600円フシにあたり、そろそろ反発の頃合いか…、場合によってはさらに下の3500円フシを試す展開もあるかもしれない。まずは3800円フシまでの戻りを目指す。4日付けのゴールドマン・サックス証券のレーティングでは、投資判断「買い」、目標株価4500円とされている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

posted by 田北知見 at 17:15 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常→銘柄探し

2011年07月29日

海外の通販サイトから連想して、ネット・IT銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 以前にも少し書いたことがあるが、最近、インターネットで海外のファッションなどのサイトを見ることにハマっている。世界的な有名ブランドの公式サイトはビジュアルが美しくて見ているだけで楽しいし、いろいろな国の日本未入荷ブランドのサイトを見ていると、普段あまり見られないようなオシャレな洋服やアクセサリーなどがいっぱい出ていておもしろい。また、通常の通販サイトだけでなく、現在は多くのブランドサイトでネットショッピングができるようになっており、値段も分かるので、「こんなにオシャレな商品が、意外と安く売られているのだなあ」とか「やはり高級ブランドの商品は高いなあ。ドレス1着が約100万円もするのか・・・」などと思ったりして、実際に買えるわけでなくても、見ているだけで楽しいのだ。

 しかし先日、アメリカの有名デパート(日本未上陸)のサイトを見ていて、「日本からでも注文ができるらしい」と気付いたのだった。まず、値段がJPY(日本円)で表示されていたので「あれっ?」と思った。日本からのアクセスに対しては、自動的に円表示されるシステムになっているらしい。そして、よく見ると、注意書きのようなところに、「日本への発送は○○(配送・宅配業者名)を使い、送料は△△円。お届けまでに、おおよそ××営業日かかります」「関税等はお近くの所管役所へ問い合わせ、お支払いください」といったようなことが(私は英語ができないので、間違っているかもしれないが、たぶんそのような内容が)書いてある。

 世間では、よく「インターネットで、モノやカネの移動がグローバル化している」とか「今はグローバル時代で、世界中の企業がライバルだ」といったような話を聞くが、そうした話を実感した出来事だった。

 上記から連想して、ネット・IT系の銘柄を見てみた。

★スタートトゥデイ〈3092〉(東マ)

アパレルのネット通販サイト『ZOZOTOWN』を運営している、スタートトゥデイ〈3092〉(東マ)を入れる。29日終値は105円安の1912円。単位100株。PERは約43.8倍、PBRは約22.0倍となっている。チャートは上昇トレンドで来ていたが、27日につけた年初来高値2120円から、きのう28日、きょう29日と2日続落。調整局面のタイミングだったところに加え、軟調な地合いを背景に、28日に発表した第1四半期好決算で利益確定の場面となっている。

13週移動平均線でありフシでもある1600円台の押し目を待って拾い、1800円フシまでの戻りを待つのも一手か。ドイツ証券は28日付けのレーティングで、投資判断「Hold」(中立)継続、目標株価1800円としている。

★GMOクラウド〈3788〉(東マ)

 GMOグループで、ホスティングとセキュリティサービスを中核として、ネットのソリューション開発・運用事業を行なっている、GMOクラウド〈3788〉(東マ)を入れる。29日終値は1200円安の7万0300円。単位1株。PERは約12.6倍、PBRは約2.1倍となっている。チャートは11日につけた直近高値8万1500円からの反落局面。しかし7万円フシにあたり、そろそろリバウンドのタイミングと見たい。まずは次のフシである7万5000円ラインまでの戻りを目指す。また、2011年12月通期末配当予想は2000円。現在の株価で利回り約2.8%の計算となる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

posted by 田北知見 at 16:09 | 東京 ☔ | Comment(1) | TrackBack(0) | 日常→銘柄探し

2011年07月22日

夏の懐石料理から連想して、「川」銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、懐石料理を食べに行った。といっても本格的なお店ではないので、わりと行きやすく、また、月替わりでコース内容が変わるので、季節の味を楽しみに、時々かよっている。今回は、鱧の切り落としや鱧のすき焼き、鱧ご飯などが続き、夏らしい内容だった。印象に残ったのは、天竜川産の活鮎の笹焼きだ。食事に入る前に、活きた鮎を桶に入れて席まで持って来て見せてくれた。今までも何度かそういう場面に遭ったが、やはり何度見ても涼やかで楽しい。お店の人は、「今の時期は、すでに少し成長しているので…」と言っておられたが、私には充分おいしかった。

 ところで、天竜川ってどこにあったっけ?と、フト思い、地図を見ることにした。その前に、まずネットの百科事典で調べたところ、源流は長野県の諏訪湖にあり、伊那盆地を抜ける…というか、この川が伊那谷を形成したらしい。それから愛知県と静岡県を抜けて遠州灘に注ぐ。河口は浜松市と磐田市の間あたりにあるようだ。流域は急峻な地形が多く、ダムも多いそうだ。ネットで流域の風景の写真も見た。

 そうやって知ったら、「私が食べた鮎は、ああいう所から、はるばる運ばれて来たんだなあ」と実感し、ありがたさを改めて感じたのだった。自然の恵みはもちろん、獲る人、運ぶ人、流通に携わる人、調理する人、給仕する人たちに。

 上記の文とは関係ないが、連想して、社名に「川」のつく銘柄を見てみた。

★安川電機〈6506〉(東1)

 半導体製造装置用電機品、産業用ロボットなどの製品・ソリューション事業を行なっている、安川電機<6506>(東1)を入れる。22日終値は9円安の915円。単位1000株。PERは約18.5倍、PBRは約2.5倍となっている。チャートは3月30日につけた年初来高値1007円から続落トレンドとなっていたが、5月25日につけた822円と6月20日につけた829円でダブル底を形成し、その後は緩やかなリバウンドトレンドとなっているように見える。まずは950円フシ上抜けが目標となりそうだ。SMBC日興証券は20日付けのレーティングで、投資判断「2」(セクター平均並み)、目標株価1010円としている。

★川崎汽船〈9107〉(東1)

 海運大手3社のひとつ、川崎汽船<9107>(東1)を入れる。22日終値は4円高の267円。単位1000株。PERは約102.7倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートはこの1ヵ月ほど、290円ラインから反落し、ジリ安となっていた。が、下値260円フシにあたり、反発のきざし。板を見ると買い気も多いようだ。中期で、次のフシであり26週移動平均線でもある、300円ラインまでの戻りを目指してみる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

posted by 田北知見 at 16:58 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常→銘柄探し

2011年07月15日

暑い日が続く中、アイスクリーム銘柄…ではなくて…――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 毎日、暑い日が続いているが、一方で節電ムードも続いており、クーラーをガンガンかけるのはなんとなく気が引ける。なので少しでも涼をとろうと、アイスクリームの消費量が増えている…のは、私だけかと思っていたら、報道によると、世間でもそうらしく、多くのアイスクリームメーカーが増産しているそうだ。そこから連想して、アイスクリーム関連銘柄を入れようと思ったのだが、やはり盛夏にサマーストックを買うのは王道に反するのではないか、「麦わら帽子は冬に買え」という格言もあるくらいだし…、と思い直して、やめた。

 きょう15日の日経平均は38円35銭高の9974円47銭で引けており、3連休前の様子見&手仕舞いムードもある中、堅調に推移したようだ。そこで、へそ曲がりの私は(笑)、「こういう地合いの時に、下がっている銘柄を『底値買い』のつもりで買うのが良いのではないか」と思い、東証1部値下がり幅上位の銘柄から2つ選んでみた。

★国際石油開発帝石〈1605〉(東1)

 原油・天然ガスの開発・生産事業等を行なっている、国際石油開発帝石<1605>(東1)を入れる。15日終値は9000円安の58万8000円。単位1株。PERは約15.4倍、PBRは約1.1倍となっている。チャートは5月17日につけた直近安値51万2000円から反発し、以降は凸凹しながらも下値抵抗線を緩やかに切り上げてきている。今は押し目の拾い時と見る。まずは今月7日につけた直近高値61万4000円ラインの上抜けを目指す。モルガン・スタンレーMUFG証券は13日付けで投資判断「オーバーウェイト」(強気)、目標株価77万円継続とした。

★ノバレーゼ〈2128〉(東1)

 ゲストハウス・ウェディング事業を行なっている、ノバレーゼ<2128>(東1)を入れる。15日終値は800円安の5万8100円。単位1株。PERは約6.2倍と業績堅調なわりには割安水準。PBRは約1.2倍となっている。チャートは5月24日につけた直近安値5万2600円を底に、ジリ高トレンドで来ていた。ここ数日は調整局面。しかし下値のジリ高トレンドラインは維持しているようなので、押し目の拾い時と見たい。まずは11日につけた直近高値6万1500円ラインの上抜けが目標となりそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

posted by 田北知見 at 16:44 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常→銘柄探し

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