2008年01月11日

井上雄彦の『リアル』。
ふつうにスポーツ漫画。

 井上雄彦のマンガ『リアル』7巻を読んだ。1巻からずっと、新刊が出るたびに読んでいる。

 一応、車椅子バスケを軸とした、「障碍者もの」なのだが、同時に、若者たちが生きる道を模索している、「青春もの」でもある。
 加えて、今巻では、「スポーツもの」の色が濃かったり。(一世を風靡した『スラムダンク』の作者たる面目躍如)
 車椅子バスケを、特殊な人たちがやる特殊なスポーツではなく、数あるスポーツのひとつとしているわけだ。

■障碍者スレッド

 そこから話は飛ぶが、最近、よく見ているサイトがある。
 そのサイトは、ヤフー知恵袋や2ちゃんねる のように、参加者がスレッドを立てて、他の参加者がそれに対してレスをつけるものだ。(ただし、管理者が「管理」しているので、2ちゃんねる のようにエグくはない)

 そのスレッドのひとつに、障碍者(障碍児)についてのテーマがあった。
 スレッドもレスも匿名でカキコめるので、かなり生々しいホンネが書かれている。

■大学時代、友人に連れられて…

 またまた話は飛ぶが、大学時代、友人に連れられて、障碍児保育園の運動会のお手伝いに行ったことがある。
 友人は教育学部の肢体不自由児課程にいる人だったが、その保育園は肢体不自由児だけでなく、知的障碍とかの子供たちも在籍していた。

 恥ずかしい話だが、最初は、子供たちを直視できなかった。

 まず、やはり見た目や言動が「ふつうの」子供たちとは違う。解っていても、やはり目の当たりにすると衝撃だった。
 それまで、街で、あるいは同じ小学校で(私が行った地元の公立小学校にには、「特殊学級」があった)接したことはあったのだが、そんなに一どきにたくさんの子と一緒にいたことはないので。

 もうひとつの理由は、「どう見たら良いのか、判らなかった」からだ。
 かわいそうと思ってはいけない。
 特殊だと思うべきではない。
(以前、障碍者先進国(?)アメリカ系の雑誌で、車椅子の活動家が「私を気の毒な障害者だと言わないでほしい。多くの人たちと、移動の仕方が違うだけなのだから」という発言を読んだことがある)
 でも、障碍があるのは事実で、その部分のハンディに対しては、フェアに接さなければいけない。
 とか、いろいろ、考えてしまって。

 一緒に行った、別の友人(女子、家事手伝い)は、
「かわいそうな子たちを、親切にお世話をする」
って感じで、やさしく接してたけど。それは私はイヤだと思った。

 あと、私はあれが苦手なのだ。
 障碍者関連の仕事や活動をする人たち(教育学部の友人も、この範疇)や、親たちの、
「障碍があっても、明るく前向きに!」
みたいな、なんか独特の雰囲気が。

■自己欺瞞≠現実

 「やさしく」接するのも、「障碍があっても、…」と事実を直視せず、理想を言い立てるのも、欺瞞…いや、自己欺瞞? なんかそんな気がしていたのだ。(ヒドい言い方ですみません)
 結局、私は、健常の子供たちと同様に、ふつうに接した。とくに問題はなかった。

 それから約20年経った、先日。前述したスレッドとレスを読んで、
「あ、私の感覚は、間違ってなかったんだ」
と思った。
 事実を冷徹に直視して、そのうえで現実的に、事実を受け入れるなり、努力するなり、嫌うなり、逃げるなり、すればいいのだ。
 そこに書かれていた、障碍者のきょうだい/親/身内/友人知人 たちのホンネを読んで、そう思った。

 ところで、今年は北京オリンピックの年だ。もちろん、パラリンピックも開催される。



posted by 田北知見 at 19:59 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(2) | 〜について思ったこと
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Weblog: このマンガが読みたい!
Tracked: 2008-02-01 16:37

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Excerpt: てぃん★てぃんシゴきまくってもらって5諭吉くれるってどんだけww パチ屋行く前の軍資金集めの定番になってしまったw
Weblog: ドンパッチ
Tracked: 2008-02-16 16:07

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