2007年10月11日

「歴史=戦争」…と、思いたくはないのだが…

 古川薫の『毛利元就とその時代』を読んだ。
 (古川先生は、山口県下関市ご出身の歴史作家。)
 毛利元就の生涯や、当時の中国地方の状況、他の戦国武将や守護大名のことなどを説明・解説した本だ。

 元就が生きた時代(1497年〜1571年)は、ちょうど戦国時代初期〜中期だ。

 なので、元就の人生は、
 家中に対しては、「中世の豪族」から「戦国大名」への脱皮が必要であり、
 (たとえば、歴史を平安時代にまで遡る大内氏は、ものすごく大雑把にいうと、「お公家風」から脱皮できずに滅亡した)
 外に対して、つまり、近隣の守護大名や戦国大名とは、絶え間ない、戦さ&権謀術数の人生だった。
 (たとえば、山陰の尼子氏や、山口と北九州を領有し、海外貿易などで莫大な利益を上げて栄華を極めた大内氏、大分を本拠として北部九州に覇を称えた大友氏など)

 戦いの連続の人生。
 読んでるだけで、お腹イッパイになる。(笑)

 戦国大名(武将)のなかでは、好きな人物の1人ではあるが。

 やはり私は、
 織田信長みたいな、触れると手が切れそうな戦国大名や、
 加藤清正みたいな、イケイケ武闘派の武将よりも、
 元就や徳川家康伊達政宗のような、ジックリ・しぶとく戦国を勝ち抜くタイプの大名や、
 明智光秀のような、文化系の智将が好きだ。
 (でも、石田三成くらいまで文化系すぎると、カンリョーっぽくてイヤかも?(笑))

 そういえば、毛利元就と伊達政宗って、好対照ですよね。
 元就は、本州の西端に覇を称え、生まれる時期がちょっと早かったため、天下取り争いに加われなかった。
 正宗は、本州の東端に覇を称え、生まれる時期がちょっと遅かったため、天下取り争いに加われなかった。

■日本の歴史も、海外の歴史も…

 司馬遼太郎の短編小説集『一夜官女』を読んだ。
 戦国武将と女性の関わりとか、忍者ものとかが収録されている。
 戦さとか、忍者どうしの闘い(殺し合い)とか、いっぱい出てくる。

 青池保子のマンガ『アルカサル −王城−』最終巻を読んだ。
(あっ、青池先生も、山口県下関市のご出身だ)
 14世紀のカスティーリャ(スペイン)を舞台に、実在の王の人生を描いた作品だ。
 身内どうしの王権争い、国内の諸勢力との戦争と権謀術数、周辺諸国の内政干渉と侵略。

 こっちも、読んでるだけでお腹イッパイになる。

 よく、
「人類の歴史は、戦争の歴史」
というけど……、そう思いたくはないのだが…。


posted by 田北知見 at 16:58 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | よいこの読書感想文
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