2007年07月30日

参議院選挙、自民党大敗について。



 きのう行なわれた参議院選挙で、自民党が惨敗。37議席しか獲得できなかった。
 過去最低だった1989年の36議席に次ぐ、「歴史的大敗」と報道されている。

 民主党は60議席を獲得し、参院第1党となった。

 思い出したのは、1989年、大勝した社会党の土井たか子委員長(当時)の言葉。
「山が動いた」

 でも、せっかく山が動いたのに、社会党は充分にチャンスを活かしきれなかった。
 今度は、民主党は、どうかこのチャンスを活かしてほしい。

(今これを書いている時点では、安倍晋三首相は、内閣改造で、つまり、責任を他の閣僚らになすり付けて、この失敗を乗り切ろうとしているようだが…(笑)。)

 私の希望としては、2大政党制。日本では、無理かな…?(笑)
 よく冗談で、「日本の自民党=中国の共産党」とか言われるが、アジア人は、「ゆるやかな独裁」が、最も心地良い状態なのかも…? 欧米のように、良くも悪くも常に緊張感があるという状態は、あまり好みではないのかな? と思ったりする。

■成熟した民主国家へ…と、希望的観測

 自民党・安倍政権(と、その前の小泉政権)は、あんまり国民をバカにしすぎた。ように私には見える。
 失言問題(それも、数多くの)、年金問題、政治とカネの問題、教育改悪、アメリカ偏重、軍事偏重、カネモチ(自然人・法人とも)優遇、ビンボー人(同)には負担増・あるいは景気回復の恩恵がまわってこないような社会構造にしてしまったこと…等々。

 今回の選挙結果について、一部の識者が、
「多くの国民は、自民党にお灸をすえるために、民主党に投票したのだ」
と言っている。が、それも国民をバカにしてない? と思う。
 私の希望的観測としては、日本は「ゆるやかな独裁国家」から、「成熟した民主国家」になる準備が、民意として形成されつつあるのではないか、と見たい。

(もちろん、社民党や共産党のように、いわゆる「第3の軸」というか、「批判勢力」は必要だと思うが。また、欧米各国のように、2大政党以外に、「市民」とか「環境」とかをキーワードにした小政党も、多くあったほうがいい)

 今回、大勝した民主党も、国民の負託に応えてちゃんと政治をやれなければ、もし、2大政党制っぽい状況になれば、あるいは、1989年の社会党のようになれば、次のチャンスはない。そういう緊張感があるわけだ。

■改革・経済成長について

 民主党が存在感を増すと、小泉前首相時代からの「改革」路線や、経済成長が停滞するのではないか、と一部で指摘されている。
 しかし、これは心配することはあるまい。

 たとえばイギリス人の日本研究識者によると、
「安倍首相が退陣したとしても、構造改革路線は続く」
と見られているようだ。
 また、民主党についても、
「次の総選挙での政権交代を視野に入れ、政権を担う能力をアピールするため、現実的な構造改革路線にシフトしていくのではないか」
と見られている。

 私も、シロートながら思うのだが、改革や経済成長は、株価と同じで、ある程度、調整局面をはさみながら進むのが健全だろう。
 くりかえすが、これまでの「経済成長偏重、カネモチ(自然人・法人)はよりいっそうカネモチに、弱者やビンボー人(自然人・法人)は、いくらがんばっても景気回復の恩恵は一生受けられない」という国づくりが、本物の「改革」だとは思えない。

 よく指摘されるように、高度成長期やバブル期のように、少々ムリがあっても、とにかく経済成長を推し進めていけば、皆である程度、豊かになれた時代とは違う。
 今は、ムリやひずみは、自然に解消はされない。(自民党の「改革」によって、そういう社会になった)

 なので、「短期では調整をはさみながら、でも中長期では上昇トレンド」という、優良株のような、改革や経済成長のできる国が良いと、私は思う。


posted by 田北知見 at 17:08 | 東京 ☔ | Comment(1) | TrackBack(1) | 時事ネタいじり
この記事へのコメント
高坂正堯(国際政治学者 故人)曰く、
冷戦時の対立軸は「資本主義」か「社会主義」かであったが、冷戦後の対立軸は「大きな政府」か「小さな政府」かである。

 私なりの解釈では、
小さな政府=低福祉低負担=自由競争、高効率、減税、赤字国債削減、格差拡大=アメリカ型=小泉−竹中(−安倍)路線(国栄えて、民苦しむ可能性あり)どう再配分するかが課題。

大きな政府=高福祉高負担=公共事業、予算バラマキ、増税、赤字国債増、総中流社会、=田中角栄型=小沢一郎路線(民喜び、国行き詰る可能性あり)どう無駄使いを無くすかが課題。

ちなみに人気取りが商売のマスコミや、某野党はいつも「高福祉、低負担」と言いますが(笑)

ざっくりした話でスイマセン、私の解釈が間違っているかもしれません。

どちらの路線が正しいかはわかりませんが、今回は「民主党」支持で投票しました。理由はつまるところ「小沢一郎が引退したら、つまらなくなるから」です。我ながら単純ですね。
「民主党が政権を取ることで、自民党政権の政官財癒着構造が壊され、利権を離れたところでの政界再編→政治行財政改革ができる」とする小沢の意見も「もっともだ」と思いますし、そういう政界再編も見てみたいと思います。
日本に英米型の保守2大政党制ができるかどうか、今後の政局が楽しみです。
Posted by 番記者 at 2007年07月31日 08:19
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選挙結果
Excerpt: 自民惨敗、民主圧勝とその他政党の弱小化になりました。大方の予想以上の民主党躍進、
Weblog: 浅見貴一のここだけの話
Tracked: 2007-07-30 17:56

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