2007年06月13日

旧き良き中国と、厚かましい 新・中国と。




 映像に出てくる、北京の旧い町並み。私は行ったことがないのだが、どこか懐かしい。
 よく言われることだが、アジアへ行くと、
「初めてなのに、懐かしい」
気がすることが多い。
 台湾の台北市に旅行した時も、旧い住宅街を歩いて、懐かしいような気分になった。
 インドネシアのバリ島では、リッチなリゾートも良かったけど、何ということのない住宅街を歩いた時に、どこか懐かしさを感じた。

■旧き良き中国

 私が中国へ旅行したのは、もう20年近く前に、一度だけだ。
 大学の卒業旅行で、上海、成都、桂林、西安を周った。ほかに、飛行機の乗り継ぎで、重慶と北京に、ほんの数時間。

 1991年だった。たぶん、外国人が旅行するには、一番いい時代だったと思う。
 というのは、それより以前だと、「共産主義」色が強くて、非効率・不愉快なことが多かったようだ。(読んだ話だが)
 最近だと、今度は「商業主義」色が強くて、態度はデカイ、ぼったくる、で、不愉快なことが多いようだ。(聞いた話だが)

 私が行った当時は、観光の途中で、現地人ガイドさんが、お店へ連れて行く時でも、さりげなく、
「私の知っているお店へ行って、休憩して、お茶を飲みましょう」
と誘う。
 なんとも上品ではないか。
 そして、お店の人も、ほかの途上国の土産物店と違って、うるさく売り込んでくることは、ほとんどなかった。
 どの都市でも、老若男女どのガイドさんも、そうだった。

 西安の現地人ガイドさんは、30〜40代くらいの男性だった。
 私は友人たちと5人グループで旅行したのだが、路上でお菓子とかを買い食いする時も、量が多いので、1つとか2つを買って、5人で分けて食べていた。
 それで、よほどビンボーだと思われたらしい。(笑)
 遊園地(といっても、かなり地味な。決して、似非ディズニーランドではなかった(笑))へ行った時、ジェットコースターを「おごって」くださった。
 当時のことだから、日中の所得格差はかなり大きかったはずだ。その料金は、日本円にしたら大したことはなかったが、彼にとっては、もしかしたら、ちょっとした額だったかもしれない。
 いや、額は問題ではなく、心遣いがうれしかった。

 西安では、城壁の上に登ったりした。
 乾燥した空気に、土ぼこりが混じり、どこか香辛料っぽい匂いがした。シルクロードの匂いだ、と思った。

 成都では、飛行機から見た、郊外の菜の花畑が美しかった。

 上海では、戦前の、石造りの旧い建物の街並みが、美しかった。その、古びた感じと、電気事情が悪いために、薄暗い街灯の感じが。

■失ったものと得たもの

 最近の中国は、あの当時のいい雰囲気が、すっかり失われているらしい。

 過日、『クーリエ・ジャポン』誌で、今の重慶の写真を見て仰天した。
 見渡す限り、灰色の高層ビルがごちゃごちゃと建っている。
 むかし私が行った時の記憶では、日本の神戸や長崎のような、美しい夜景しかないのだが。

 そしてたぶん、人々の、歴史ある大国の人間にふさわしい「礼節を知る」大人(たいじん)の態度も、すっかり失われているのだろう。
(そうでない人も大勢いると思うが)

 第三国、たとえばフランスやエジプトで、私が行き会った中国人観光客たちは、うるさいし、マナーもクソもないしで、かなり迷惑な人たちだった。
(そうでない人たちもいるのだろうが)

 かつて世界中で、マナー知らずと揶揄され、恥知らずと罵られた、日本の団体旅行客よりも、さらに数段、パワーアップした人々。
 白人や黒人やアラブ人といった、ほかの人種の人たちから見れば、日本人も中国人も、同じ北東アジア人なのだが、
「彼らと一緒にされたくない…」
と思ってしまう。

 一方で、あのデカい態度と厚かましさは、日本人や韓国人や台湾人にはないものだ。
 なので、中国人の皆様には、北東アジアを代表して、自分たちが一番だと思っている厚かましい白人たちと、存分に遣り合っていただきたい。と思ったりもする。(笑)


posted by 田北知見 at 15:47 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味に走ってスミマセン
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