2007年05月23日

先住民の悲しみ




 何年か前、シドニーへ旅行した時。
 ツアーだったが、自由時間に、『オーストラリア博物館』に1人で行った。
 印象に残っているのは、「石」の展示室や、「生物」の展示室。ものすごい種類の石や生き物(剥製)が展示してあって、
「やはりオーストラリアって、広いんだなあ」
と、実感した。

 アボリジニ文化の展示室もあった。
 ひとつ印象に残っているのは、現代アボリジニアン・アートのコーナーで見た、1枚の絵画だ。

 アボリジニ女性画家の作品だったと思う。
「アボリジニの女性たちは、社会では人種差別を受け、家の中では夫に虐げられている」
ということを、表した絵だった。

 私は、「気の毒に」と思い、そして、
「同じだよ。世界中の多くの女性が、そうなんだよ」
と共感を覚えた。

■安息できる場所がないのは、つらいだろうなあ・・・

 AFPの映像にある先住民の問題は、オーストラリアだけでなく、南北アメリカでも、太平洋の島々でも、どこでもあるだろう。

 北米での、イヌイットやアメリカインディアンが遭遇した、悲惨な歴史や「居留地」などの現状を読む(聞く・見る)につけ、同じ人種の人間として、悲しみと憤りを感じる。

 ハワイやサイパンに行った時、ハワイアン系やチャモロ系の人を見て、私は思った。
「政治・軍事的にはアメリカ、経済的には日本に占領され、我が物顔に振る舞われている。『ここはもともと、私たちの場所なのに』と不満を持たないのだろうか」

 私自身、アメリカやヨーロッパへ旅行に行って、
「これって、絶対、人種差別に基づく、いやがらせ」
と思う目に、たまに遭う。
 でも、日本に帰っちゃえば、少なくとも、人種に基づく差別を受けることはない。
 一方、彼らには、帰って一息つける場所はない。っていうか、もともと彼らにとって安息できるべき場所に、ヨソから人が入ってきて、しかもエバってるのだ。
 つらいだろうな、と思う。

 また、中米のある小国では、いまはインディオがほとんどいないという。なぜかというと、1500年代にスペイン人が侵入した時に、病気(風邪か何かだったと思う)を持って来たので、免疫のないインディオはほとんど病死してしまったのだそうだ。
 いろんなカタチの暴力(侵略)があるんだなあ、と思った。


posted by 田北知見 at 15:45 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 〜について思ったこと
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