2007年05月16日

「アメリカのマクドナルド=ローマ帝国のコロッセウム」説(笑)

 私は古代〜帝政ローマのことに、あまり詳しくはないのだけれど、持論として、
「アメリカのマクドナルド=ローマ帝国のコロッセウム」
説を唱えている(笑)。

■世界の言葉?マクドナルド

 マクドナルドって、世界中にある。
 私も、海外旅行に行った時、機会があれば、なるべく行くようにしている。
 どこでもだいたい同じという安心感があるし、欧米先進国だと、気張らずに入店でき、途上国だと、衛生面や治安面で(ぼったくり等の心配なしに)安心して入店できるので。
 また、国や地域によって、ちょっぴり違いがあって楽しい。

 おフランスのニースでは、コーヒーが飲みたくなったものの、あたりのカフェは、オシャレなお店ばっかりだし、お客も店員さんも、みんなガイジンだし(←当たり前だ。っていうか、フランスでは日本人がガイジン)で、気ぶっせいだなあ、と思っていたら、マック発見。
 コーヒーにありつけたものの、マックのコーヒーのくせに、意外と高かった。でも、さすが、おフランスで、マックのコーヒーのくせに、スタバ並みに美味しかったと記憶している。

 エジプトのカイロには、スフィンクスと向かい合う位置にあると評判(?)の、マックがある。
 私が行ったツアーでは、ギザ地域観光の時は自由時間があまりなかったので、行けなかったが、一応、店の前を通った。
「おお、あれが…!」
と思った。

 台湾に行った時。
 台北市内を1人で歩いていた時、迷子になってしまった。夜で、シャッターが閉まったお店ばかりの地域だった。人通りもあまりなくて、怖くなった。
 マクドナルドの灯りが目に入り、飛び込むように入店した。あいてて良かった。あ、これはセブンイレブンか(笑)。

 香港では、博物館で古代中国の青銅器に夢中になっていたら、ランチの時間をのがしてしまった。しかも、そのあたりは観光客が少なく、あまり飲食店のない地域。
 かなり歩いてマクドナルドの看板を見つけた時には、空腹と疲れで、
「ああ…、もお、ここで充分…」
と入店した。
 帰国後、香港リピーターのかたから、
「あんなに美味しいものがいっぱいある所に行って、マックなんかでゴハン食べるなんて!」
と叱られて(?)しまった。

■ローマ式コロッセウム

 古代ローマ〜帝政ローマ時代に建造された、石造りの円形競技場。競技だけじゃなくて、演劇やコンサートに使用されていた。

 現在は、イタリア・ローマのものが有名だけど、各地にある。
 私が見たのは、イタリアやフランス、シリア、ヨルダンの各地でだが、遺構も含めると、北はイギリス、南はアフリカ北部にまで、あるそうだ。

 私が見ただけでも、どこのコロッセウムも、だいたい同じ構造だ。(専門的には、かなり違いがあるのだろうが)
 使用している石は、その地域の石材産地によって、白かったり、黒っぽかったり。また、大きさもさまざまで、直径の大小、席数、席の段数や角度も、その地域の人口や経済力などによって異なるようだ。
 が、基本的な設計は同じだ。
 石造りで、丸くて、客席は階段状になっている。音響効果を考慮した舞台設定。

 どこへ行っても「基本的に同じ」というのは、金太郎飴っぽくて、文化的な奥行きに欠ける、と見ることもできる。地域の歴史や文化を無視しているともいえる。
 一方で、安心感にもつながる。民族や気候、言葉の異なる場所に行っても、コロッセウムや神殿といった、見慣れたカタチの建物があれば、安心できる。何かひとつ、スタンダードがあれば、コミュニケーションも取りやすい。

■アメリカの時代の終焉?

 一時期、「パックス・ロマーナ」をもじって、「パックス・アメリカーナ」とか言われていた。
 が、その後、いわゆるネオコン系のブッシュ政権が、イラク戦争をはじめとして、世界各地で失策を重ねるとともに、ここへきてアメリカ経済の失速が取り沙汰されている。

 きょう16日付けの日経新聞には、
「企業収益、けん引役は欧・ア」
という記事が載っていた。
 記事によると、企業の2007年3月期決算発表がピークを迎えているが、今回の特徴は、海外需要が収益拡大をけん引したこと。なかでも、景気拡大が続くアジアや欧州などの収益の比重が高まり、従来の、米国頼みの収益構造の変化が鮮明になってきたという。

 ビジネスをはじめ、政治でも行政でも消費生活でも、よく、
「アメリカではこういう状況だが、それに比べて日本ではこういう状況だ。アメリカに比べると○年、遅れている」
とか、
「アメリカでは1人あたり(または、年間とか、1日につき、とか)これだけ消費されているが、日本ではまだ、これだけしか消費されていない。まだまだ需要喚起が(マーケティングが、広告が、周知が、生活水準が、認識がetc)足りない」
といった言い方を、よくする。

 また、農産物の輸入自由化をはじめ、日本国内の「改革」を、黒船とか外圧とか言って、アメリカからのオーダーに応じて行なうことも多い。

 でも、アメリカだけが世界ではないんだけどなあ、と、私は思う。

 きょう発売の『ニューズウィーク日本版』5月23日号の投書ページに、次のような投書が載っていた。
 差出人は、米自動車通商政策評議会代表のステファン・コリンズ氏。同誌の3月14日号の記事「GMを超えるトヨタの未来」に対する反論だ。

「トヨタがGMより低いコストで車をつくれる大きな理由は、日本政府が意図的に為替レートを円安に導いているからだ。
 操作された為替レートのおかげで、日本からの平均的な輸入車は米企業がアメリカ国内でつくった車より、1台につき4000ドルも有利になっている。
 ……(中略)……トヨタや他の日本の自動車メーカーは公正に競争していない。日本政府が円安を通じて間接的に自動車業界を助成しているためだ。……(後略)……」

 この投書の内容が、まったく的外れだとは言わない。
 しかし、私は、取材などをつうじて間接的にだが、日本の自動車メーカー、関連企業、さらに、日本のいろいろなものづくり企業が、どんなに苦労して、知恵と汗をしぼって、より良いものを開発しようとする努力や、より効率的にものづくりをするカイゼンを進めてきたか、知っている。
 なので、上記投書のような意見が、もしも、多くのアメリカ人の一般的な感覚だとすれば、アメリカの時代は終わりに近づき…いや、少なくとも、アメリカ一人勝ちの時代は、終わるのではないか。

 もちろん、アメリカは、世界を代表する大国のひとつであり、「進んだ」国のひとつであることは事実だ。私にとっても、憧れの国のひとつである。
 が、アメリカ一辺倒な姿勢は、これからはもう、いろんな意味でアブナイかも。とくにうちのような、貿易立国では。


posted by 田北知見 at 16:21 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタいじり
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