2007年04月26日

途上国「支援」について。



 むかし、松本仁一 著『アフリカを食べる』と『アフリカで寝る』を読んだ。
 著者は、アフリカ各国に駐在経験の長い、新聞記者・支局長(当時)を務めた人だ。「食べる」「寝る」を切り口に、アフリカ各地での、さまざまな体験を書いたコラムが収録されている。

 そのひとつに、「途上国支援」の一例として、農業用トラクターの話が出ていた。

 日本の「支援」は、トラクターを無料で贈っただけだった。
 それで、どうしたか。
 無料だから、愛着もない。現地の人たちは、トラクターを酷使して、あっという間に壊してしまい、そのまま放置してしまったそうだ。

 別のヨーロッパの国の「支援」は、トラクターを現地の農民に、ローンで売ることにした。そして、支援の資金は、トラクターのメンテナンスの技術者派遣・育成に使った。
 現地の人たちは、自分のトラクターだし、農業が不振だとローンが払えなくなる。そういうわけで、一生懸命、メンテナンスを習い、一生懸命、農業にも取り組むようになったそうだ。

 お金やモノの「支援」も大事だけれども、本当の「支援」は、もっと違うところにあるのかもしれない。と、私は思った。

 以前、自衛隊のイラク派遣について書いた時も、同じように思ったけど。

 技術支援、現地の雇用創出。
 貧困からの脱却と教育。
 長い目で見ると、一番の「支援」だ。
 そして、そのことにより、長い目で見れば、その国の人たちは、われわれの良いパートナーになってくれそうな気がする。


posted by 田北知見 at 18:10 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常→銘柄探し
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