2007年04月06日

ロッキー、健在なり。
――『ロッキー・ザ・ファイナル』の試写を観て

 中高生のころ、ロッキーが好きだった。映画『ロッキー』シリーズの主人公、ロッキー・バルボアのことだ。
 私が見たのは、シリーズの3作目か4作目までだが。

 ロッキーは、あんまり頭が良くないみたいで、でも、一生懸命なところが好きだった。
 ボクシングに、
「俺には、これしかないんだ」
と、必死で打ち込み、
「そうしないと、負け犬になってしまう」
と、一生懸命やっているところが、好きだった。
 さえない女の子、エイドリアンを相手に、
「きみはすごく美しい。おれはきみに首ったけだ」
みたいなことを大まじめに言って、ぜんぜん似合わないバラの花束をプレゼントするようなところも、好きだった。
 バカと同義語の「マッチョ」ではなく、強くてやさしい、本当の意味で「男らしい」人なんだなあ、と思って、好きだった。

 きのう、映画『ロッキー・ザ・ファイナル』の試写会に行った。
 The Japan Timesの招待試写会で、東京・六本木にある、20世紀フォックスの試写室で、観せていただいた。

■スタローンぶし、全開(笑)

 約20年ぶりに「再会」したロッキーは、相変わらずだった。
 
 不器用で、強くて、やっぱりちょっとバカにされてて。そしてやっぱり、一生懸命で。
 相変わらず、あんまり物知りじゃないらしく、
「ジャマイカ人? ヨーロッパ系か」
とか言ってるし。
 ぎこちない親切が、とても暖かい。そして、少し、さみしそうに見えた。

 映画はやはり、シルベスター・スタローンぶし、全開だった(笑)。

 たとえばクリント・イーストウッド監督作品では、なにげないエピソードや情景によって、悲しみとか何とかを表現したり、さりげないセリフに、重い意味が込められていたりする。
 そうした、洗練された表現は、スタローン作品にはない。エピソードも、演技・演出も、セリフも、直球でドカンと来る。
(もちろん、どっちが良いとかいう話ではない。イーストウッド作品も、スタローン作品も、両方いい。両方とも、極上の娯楽であり、すばらしい芸術だ)

 たとえば、バート・ヤング演じる、長年の友人、ポーリーに、心情を吐露するシーンで、顔をくしゃっとして、涙するロッキー。演技として、あるいは演出手法として見れば、素朴だ。しかし素朴なだけに、観る者の胸を、ドカンと直撃する。

 たとえば、ボクサーとしてのライセンスを取得しようとするシーンでの、ロッキーのセリフ。
「年を重ねるごとに、たくさんのものを失っているんだ。挑戦したい、という希望まで奪わないでくれ」
とか。

 笑わば、笑え。私は、全編、あのシーンに、このセリフに、泣きっぱなしだった。スーツのラペルが、涙でカピカピになってしまった。まぬけな話だが(笑)。

■ロッキー・ステップ!

 そして、おなじみの、あのシーンや、あの音楽。

 元気の出る『ロッキーのテーマ』をバックに、グレーのスウェットを着たロッキーが、雪の中を走る。
 有名な、フィラデルフィア美術館前の階段、通称『ロッキー・ステップ』を駆け上がるロッキー。
 そのシーンだけで、私たち往年のファンは、
「あああああ……」
と、なってしまう。

 いや、往年のファンじゃなくても。観る人に、勇気と希望を与えてくれる作品だ。

■雰囲気。(笑)

 イメージ写真、って感じで、きょうもAFP BBの写真と記事、くっつけてみます。(笑)




posted by 田北知見 at 19:05 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(2) | 趣味に走ってスミマセン
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Excerpt: 「ロッキー・ザ・ファイナル」★★★☆ シルベスタ・スタローン主演、監督 2006年アメリカ ファンファーレのようなテーマ曲が 高らかに鳴り響く、 「始まるぞ、始まるぞ」と 期待..
Weblog: soramove
Tracked: 2007-04-28 23:22

ロッキーと「走ること」
Excerpt: 「走ること」を再開した。 ロッキーの第1作目を観て、走り出した。 30年ぶりに観た、ロッキーは、自分で消化していたモノとは 大きく違っていて、びっくりした。 消化していたモノとは、 ..
Weblog: チルアウト @ さいたま市浦和区 
Tracked: 2008-07-30 08:05

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