2007年01月18日

金利と為替

 報道によると、日銀はきょう18日にひらいた金融政策決定会合で、政策金利の引き上げを見送った。政策金利(無担保コール翌日物金利)の誘導目標を年0.25%前後に据え置く。公定歩合は現行の年0.4%で据え置いた。
 伸び悩んでいる個人消費や、物価の動向を見極めたいとの慎重論が、過半を占めたもようだ。
 ただし、正副総裁を含めた9人の政策委員のうち、据え置きに賛成6、反対3だったため、2月以降は利上げの可能性が観測されているという。

■では、低金利のデメリットとは?

 「景気拡大」の恩恵(賃金への反映など)を受けていない人が多数を占めるなか、また、企業によっては、業績好転がようやく見えたという状況にある会社も多いなか、上記の判断は適切だと思う。
 原油価格や商品市況も一服しているため、利上げによる円高誘導も、まだそれほど必要ないのだろう。

 また、一般的に金利の上昇は株価の下落を招くといわれているので、株式業界の者にとっては、朗報といえそうだ。

 逆に、デメリットは何か。
 低金利のデメリットについて、シロートなりに調べてみた。
 人によっては、
「低金利とは、個人から、国や大手企業への所得移転に、ほかならない」
という。
 また、
「低金利の恩恵を受けるのは、大手企業や大手銀行がほとんど。日本の企業の9割以上が中小企業であり、雇用労働者の約7割が中小企業で働いていることを考えれば、格差を拡大・固定化するだけではないのか」
とも、指摘されている。

■金利と為替

 そのほかのデメリットとして、キャリートレードなどにより、
「海外への資金の流出を招く」
という点もあるそうだ。これは数年前から指摘されている。

 先般、トレイダーズ証券が主催した、外国為替セミナーへ行き、榊原英資・元 大蔵省(現 財務省)国際金融局長・財務官の講演を聴いた。
 それによると、
「低金利は、キャリートレードにより、海外への資金流出、ひいては円安を招いている」
ということだった。

 キャリートレードとは、金利の安い通貨、たとえば今なら日本円で資金調達をして、別の、たとえばアメリカなど、金利の高い国の通貨で運用するものだ。たとえば、低金利の国の通貨を売り、高金利の通貨を買って持ち続ける。
 人によっては、
「今は日本が世界1低金利だから、円で外貨を買えば、すなわちそれはキャリートレードになる」
という人もいる。
 どおりで、円が安くなるわけだ。


posted by 田北知見 at 18:16 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタいじり
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