2006年12月04日

染め物、織り物、陶芸。 伝統と現代、職人と芸術家。

 千葉市にある千葉県立美術館へ行き、『染めと織り』展、『日本のわざと美』展を見た。
 染物や織物を、反物や、実際に着物や帯につくった形で展示していた。また、陶芸や工芸品を展示していた。

■驚異の?染物と織物

 染物は、京友禅・金沢の友禅や、江戸小紋など、織物は、芭蕉布や大島紬、小千谷縮など、それぞれ、各地の有名産地のものを展示していた。

 染物で驚いたのは、まるでツマヨウジで描いた線画のような、繊細な模様の友禅とか。直径1ミリくらいの小さなマルがたくさん染めてある小紋とか。
 糊置きは…どうやってるんだろう…? 型紙は…どうやって作ってるんだろう…?

 織物で驚いたのは、織物と一口に言っても、さまざまな織り方があることだ。
 たとえば、タテ糸は、2本の糸を縒って、その隙間にヨコ糸を通して織っていく手法とか。

 また、たとえば、刺繍のように盛り上がって見える模様があるのだが、実はそれは織った布地に後から刺繍したわけではなくて、織り込んで作った模様だとか。(たぶんホントに刺繍ではないと思う。イタリアの伝統工芸で、やはり同じようなものを見たことがある。シルクのようにつるつると光沢のある布地に、花模様の刺繍が施してある。ように見えるのだが、実は、織り込んであるのだとか。)

 機械でやるなら、簡単にできるのだろうが、
「これを手の技(わざ)でやるなんて…」
と驚き、素直に感動してしまった。

■柿右衛門は白に赤、備前焼きは茶色でザラリ

 陶芸も、日本の代表的な産地と種類のものを展示してあった。

 柿右衛門は、やはりあの白に美しい赤と緑と青が効いている。備前焼きは、茶色くてザラッとしたもの。常滑焼きは、やはし茶色の急須。…等々。

 萩焼は、藁灰釉というのだろうか、白い釉薬がゴボッとたっぷりかけてある、三輪壽雪の作品等が展示されていた。
 私は、萩焼なら、ベージュグレーのつるんとした表面に、繊細な貫入があるタイプが好きなので、ちょっと残念。

■今様の……

 染物・織物も、陶芸も、展示されているのは、(記憶によると)おおむね戦後〜平成に入ってからのものだった。
 なので、伝統的な技法等を守りつつも、デザインなどには現代的なセンスが反映されている。そこがまた良かった。

 たとえば、友禅というと、私の中では、ピンクの地に、かわいらしい花模様が入っていて、甘ったるい…という貧困なイメージしかなかったのだが、今回の展示で、シックな色味や、植物を図案化したようなモダンな模様のものを見て、認識を改めたりとか。

 たとえば、宮古上布などの織物は、昔ながらの(ダサい←失礼)絣模様とかのイメージしかなかったのだが、今回の展示で、かなり現代的な柄行のものを見て、認識を新たにした。

 伝統を活かし、かつ現代のセンスやニーズに合ったものを創っている。創り手の方々は、職人で、かつ芸術家なのだなあ、と思った。


posted by 田北知見 at 13:45 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(3) | よいこの美術鑑賞
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