2006年11月09日

ブッシュ政権の蹉跌

 きのうの日経夕刊2面の見出しに、
・「好景気」強調も空振り
・勤労世帯 薄い恩恵
・「低賃金上げ」民主に支持
とあった。
 日本のニュースだと思ったら、アメリカの中間選挙のニュースだった(笑)。

 米中間選挙での、民主党の圧勝が伝えられている。
 9.11テロ以降……いや、ブッシュ大統領が就任直後にイラクの空爆を開始した時から、全く関係のない、極東に住む一日本人の私でさえ、
「なんか、アメリカ、やばくない?」
と思っていた。

 また、私は政治や税制のことは全くわからないが、それでも、ブッシュ政権下での、米国内の右傾化、保守化、カネモチ優遇化(お金持ちに有利になるような減税や税制改正や、ウォルマートのような労働者ないがしろ企業が国の施策で後押しされていることなど)は、新聞や雑誌の報道で伝わってきていた。

 外交のことも、私には難しいことはよくわからないが、それでも、ブッシュ政権は、仮想敵国を探しては中東諸国にケンカを吹っかけたり、パレスチナ問題で露骨にイスラエル支持を押し付けようとして関係諸国を辟易させたり、といった風に、無理を重ねているように見えた。

 最近になってようやく、米国内でも「イラク戦争は間違っていた」「9.11テロ以降の保守化は行き過ぎだった」という声が出てきているようで、私も、
「やっぱり、そうだよねえ」
と、ひと安心していた。
 中間選挙の結果にも、米国内のそうした民意がハッキリ表れている。

 開票後、ブッシュ米大統領はラムズフェルド国防長官の辞任を発表した。
 イラク戦争と中間選挙惨敗の責任をなすりつけて切り捨てようとしているかに見える。
 けれども、ブッシュ政権は、小手先の切り張りだけではどうにもならないほどの失策続きだったように見える。

 とはいえ、アメリカには尊敬すべき点、良い点がたくさんあり、今回、その威力を発揮した二大政党制もそのひとつだろう。
 うらやましい。
 日本には、そうしたチェック機能は存在しない。太平洋・日中戦争の時も、バブルの時もそうで、誰かが「こうしろ!」と大声で言うと、全員がレミングのようにワーッとそっちへ向かって走る。
 きのう総務相が発表した、NHKへの「命令」についての報道を見て、むかし存在した「大本営発表」という言葉を思い出したのは、私1人ではないはずだ。


posted by 田北知見 at 14:55 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタいじり
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