2006年09月25日

西太后の美と健康に、あやかりたい(?)

 日本橋高島屋ホールで『北京故宮博物院展』(9月25日までで終了)を見た。西太后と清朝のラストエンペラー溥儀の生活や生き様を切り口に、同博物院の文物のなかから清朝末期のものを展示していた。
 展示物自体はそう驚くようなものは少なかった(偉そうで、すみません)。ほかの来場者が「良い物は台湾のほうにあるのかな」と言っていたが、そうかもしれない。また、あんまり良い物は貸し出してくれなかったのかもしれない(笑)。

 展示物のなかで私が目を引かれたのは、西太后らの靴だった。小さめだが、けっして不自然な小ささではなかった。纏足の風習はもう廃れていたのかな、とか、清朝は北方民族系だからもともとそんな風習はなかったのかな、とか思った。
 それと、溥儀の自転車と眼鏡。
「溥儀がこれを実際に使ってたんだ…」
うわー…、と思ってしまった。

 いつも私は、ああいうものをナマで見ると興奮でゾクゾクする。
 10年くらい前、台北の故宮博物院に行った時は、甲骨文字が書かれた甲羅や鹿角を見て興奮した。いま私たちが使っている文字の源流が、数千年の時を経て、目の前にある。そう思うと、ぶわっと鳥肌が立った。

 高島屋の博物院展では、実際の文物を使って再現された執務室(というか、謁見の間みたいなの)も、印象に残った。
 皇帝の椅子があり、その後ろに御簾があって、西太后が座った席がある。西太后は、日本の摂関政治や院政のように(厳密には違うが、まあ大雑把に言って)、自らは皇位に立たなかったが、実質、国政を行なっていたそうだ(『垂簾聴政』と言うらしい)。
 再現された執務室を見て、ちょっと西太后の気分を想像してみた。これまた興奮した(笑)。

 また、展示説明では、西太后の美容や健康についても書かれていて、おもしろかった。特製のお肌栄養クリームのようなものを使っていたとか、食べ物や虫歯に気をつけていたおかげで晩年まで元気で美貌を保っていたとか。
 真珠をすりつぶして作った美容薬も見た。よく、昔の中国では美容のために真珠をすりつぶしたり酢に溶かしたものを飲んでいた、という俗説を聞いたことがあったが、あれは本当だったらしい。

 私も彼女の強さや美しさにあやかりたいものだ(笑)、と思った。いろいろ勉強になった。


posted by 田北知見 at 17:50 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | よいこの美術鑑賞
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