2006年08月04日

北越製紙さんったら、モテモテ。

 北越製紙〈3865〉株が人気だ。きょうの前場は848円まで上がった。
 先月終わりごろからのTOB騒ぎだ。

 今年7月上旬、王子製紙〈3861〉が北越製紙に経営統合を申し入れていた。
 が、月末近くになって北越製紙はこれを蹴り、三菱商事〈8058〉の第三者割り当て増資と業務提携を発表した。第三者割り当ては1株607円とした。
 王子製紙は、
「そおか、俺の口説きに応じるつもりはないんだな」
と怒り(←イヤ、そんな話ではないのだが)、北越製紙株の敵対的TOBを発表。おととい(今月2日)から1株800円で実施している。ただし、上記の増資と業務提携が撤回されれば860円で、としている。
 日本初の国内同業種間の敵対的TOBということで話題をさらった。

 さらに、きのうになって日本製紙グループ本社〈3893〉が北越株を対抗取得したと発表した。
 ステキなホワイトナイトの登場…と思いきや、そう美しい話でもなかった。業界2位の同社にとっては、北越が、業界1位の王子の傘下に入ってしまうと、売上高で2倍くらいの差がつけられてしまう。それを防ぎたいらしい。
 北越製紙の株価は先月末からのTOB騒ぎで、それまでの600円台から一挙に800円台へ乗せ、直近高値840円まで買われたのだが、きょうの前場はさらに上がったわけだ。

 北越製紙さんったら、モテモテ。うらやましいわ。(←イヤ、そういう問題ではないのだが)

 最近の製紙業界は原燃料高によるコストアップを、売価へ転嫁している。1社が値上げをすれば、同業他社も追随できる。もちろん、最大限の効率化努力をしたうえで、ということはわかる。他の多くの業界も同様の状況だし。
 今回の、株式による「陣取り合戦」も、国内紙パルプ市場が頭打ちのなかで、勝ち残りをかけた戦いなのだ、ということもわかる。
 しかし、その原資は、もとはといえば、消費者が(直接または間接的に)出した商品代金だ。陣取り合戦の「戦費」のために、コピー用紙や書籍・雑誌代やティッシュペーパーやトイレットペーパーの価格が上がったりしませんように。と、消費者としては思ってしまう。

 きょう前場の王子製紙と日本製紙Gの株価がさえないのも、市場が「NO」と言っているのでは? と、うがった見方をしてしまう。イヤたぶん、単に「割高な株を無理して買っている」ことが悪材料になっているだけだろうが。



posted by 田北知見 at 11:59 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(1) | あの業界!こう見る
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Tracked: 2006-08-04 12:20

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