2006年04月20日

いつか見た風景 その2

 最近、人手不足らしい。
 景気が回復しているうえ、来年から団塊の世代の大量退職も見込まれている。
 報道でもよく取りざたされる。
「どこどこの企業では、女性を活用するため、昔の総合職と一般職の折衷のような職掌を設けた」とか、
「不況期に正社員の職にあぶれた若年層に再挑戦の場を」とか。

 ある事務機器会社の管理部門の人は、
「募集しても、人が来なくて困る」
と嘆いていた。
 彼が言う「募集している人」というのは、人件費をあまり使わずに、立場の不安定な派遣で働いてくれる女性の一般事務職のことである。そう言う本人は正社員で男性の管理職である。

 私はバブル世代だ。就職活動をしている頃がちょうどバブルの時で、就職した年がバブル崩壊直後だった。

 就活中の当時、ある宝飾・アパレル系企業の就職説明会で、
「大卒のかたには、入社したらまず店長職を経験していただきます」
と言われて驚いたことがある。
 たぶん、肩書きの魅力で人集めをして、かつ仕事の厳しさを身をもって経験させるための施策だったのだろう。
 確かに、学校出たての小僧や小娘がマネジメントを経験できるチャンスは、なかなかない。魅力的な申し出だと思った。希望の業種ではないので、行かなかったが。
 その後、その企業は業績が悪化して、一時期、その報道をよく目にした。
 知り合いの知り合い程度の男子や女子が入社したと聞いた気がするが、今でもずっと勤めている、という話は聞かない。

 また、ある医薬品専門商社では、
「女性の営業を積極的に採用しています」
という触れ込みだった。
 集団面接の時にその理由を質問すると、
「いやまあ、イメージアップのためというか・・・。なのであまり難しい仕事はさせませんから安心してください」
といったような答えが返ってきた。
 後でわかったのだが、どうも、今は人手が足りないが、バブル崩壊の予兆から、先々は要らない。女性社員ならリストラしやすいし、または結婚や出産で数年後には辞めてくれるだろう、と見込んでいたらしい。
 なんかこの会社、やばそう、と内定辞退しといてよかったと思った。


posted by 田北知見 at 10:45 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(3) | 〜について思ったこと
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