2006年04月14日

松本清張と「エリートぎらい」

 過日、日経新聞の『春秋』に、
「清張の純文学嫌悪は文学観よりも、エリートたちへの反発に根ざすようにも思える」
と書かれていた。
 以前読んだ、半藤一利の『清張さんと司馬さん』に、松本清張が編集者に、親愛の情をもって「きみたちは一流大学出のくせにそんなことも知らないのか」というようなことをよく言っていた、というくだりが出てくる(と記憶している)。
 半藤は東京大学卒。冒頭に挙げた文を書いた日経新聞氏もたぶん、日本経済新聞社に入社し、春秋を書くような立場にまでなっているのだから、一流大学出の人なのだろう。
 先日読んだ、やはり東大出の医者が書いた本にも、
「私は東大出だが…云々」
というフレーズが何度も出てきて閉口した。

 エリートの人たちって、
「おれはエリートだ」
とイシキしすぎているんじゃないかな。
 って思うのは、エリートでない者の僻みか。w
(ちなみに私にとっては、松本清張も半藤一利も、尊敬している作家だ。)

 ただ、以前、松本清張のエッセイを読んでいたら、
「学歴差別はいかん」
と書いているその同じペンで、男尊女卑的なこと(のように、私には見えた)を書いていたのを見て、愕然とした。まあ、時代的・世代的にしょうがないのかもしれないが、学歴差別はダメで、男女差別はオッケーというなら、それはリベラルではなく、単なる学歴コンプレックスだと取られかねない。
 なので、冒頭の日経氏がそう思うのも、わからぬではない。
 でも、やっぱりちょっと言いすぎじゃないだろうか?という気もする。


posted by 田北知見 at 09:49 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(1) | 〜について思ったこと
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