2006年04月07日

人材の「多様化」

 先日、東京・中央区にある聖路加ガーデンタワー1階のスターバックスコーヒー(2712・HC)へ、アイス・キャラメル・マキアートを飲みに行った。
 商品を受け取り、ストローを取りに、スプーンやナプキンや砂糖を置いてある台のところへ行くと、スタッフが備品の補充をしていた。彼は私の持っている商品を見て、ストローが必要だと判断し、1本とって私に手渡した。
 顔を見てわかったのだが、彼はダウン症の人だった。
 その後なにげなく見ていると、彼は接客はしないが、周辺業務を担当しているようだった。私は、
「ここは聖路加国際病院系(?)の施設だから、試験的に障害者を雇用しているのかな」
くらいに思い、その場はそれで終わった。
 けれどもそれは、私の認識不足だった。

 後日、日経新聞の首都圏版で、人材派遣会社テンプスタッフのグループ会社・サンクステンプの工藤雅子・人材紹介部長のインタビューを読んだ。
 それで初めて知った。
 障害者専門の人材派遣や人材紹介を行なう会社があるくらい、障害者の就労ニーズは、雇用側も含めて、あるのだ。
 調べてみたところ、ほかにパソナ(4332)などが障害者の人材派遣事業を始めている。障害者の人材派遣を専業としている会社まである。
 募集している職種もさまざまだ。
 障害者の仕事というと、木工細工とか、クッキーづくりとか、パソコンの入力業務とか、それくらいしか思いつかなかったが、実際は、エンジニア、販売アシスタント(スタバの彼もこの業種かな)、ビル施設管理、経理、法務、財務など多様な分野で募集している。
 そして、障害の内容も、目に見える身体的障害や知的障害だけでなく、人工透析が必要などの、見た目にはわかりづらい障害もあり、そして軽重もさまざまだと知った。

 最近、景気回復にともない、すでに一部の業種や地域では人手不足感が出ているという。今後、労働者人口のボリュームゾーンである団塊の世代の定年退職が始まり、少子化とあいまって、中長期でも働き手が不足すると予測されている。
 それで最近になってあわてて、人材の多様化などといって、
「高齢者にも働いてもらわなければ」とか、
「女性の活用を」とか、
「ニートやフリーターに仕事をさせよう」
とか、言い始めている。
 高齢者も女性も若年層も、不況の時、まっ先に切り捨てられた層だった。
 次は障害者、だろうか。
 都合の良い時だけチヤホヤして…という気もするが、せっかくの就業フォローの風なので、企業側の思惑は気にせず、うまく乗っかっちゃえ、と思うべきなのか。


posted by 田北知見 at 09:44 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常→銘柄探し
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