2006年04月06日

憧れの国

 リック・ボイヤーの「ケープ・コッド危険水域」(もちろん日本語への翻訳本)を久しぶりに再読した。1980年代に書かれた推理小説というかサスペンス小説だ。舞台はアメリカのボストンとニューイングランド地方の海である。
 主人公は40代の白人男性。ふつうの医者なのだが、偶然から事件に巻き込まれ、犯人を追って……というストーリーである。

 読んでいて思った。
「良くも悪くも、とってもアメリカ的だなあ」
と。
 主人公は、自分が何気なく言った一言のせいで、知人の青年が殺されてしまったことをとても気に病む。これが、犯人探しを始める動機となる。
 主人公は、奥さんと2人の息子を、とても大切にしている。
 主人公は、犯人追跡の過程で、暴力を含めたさまざまな困難に遭遇するが、決してあきらめない。
 それでいて、ユーモアのセンスを忘れず、スマートな紳士でもある。
 物語の最後のクライマックスでは、主人公はこれでもかという酷い目に遭ったすえ、自衛のために犯人を殺す。たぶん作者は、犯人を殺すしか助かる道はないという状況に主人公を追いつめ、
「正義は主人公にある」
と読者に納得させるために、主人公を酷い目に遭わせたのだろうと私は思った。

 同じようなつくりを、ハリウッド映画でよく見かける。
 ちなみに私は、1980〜90年代の、ブルース・ウィリスやアーノルド・シュワルツェネッガーやエディ・マーフィーやトミー・リー・ジョーンズが出てくるようなアクション映画が好きで、20代のころ、よく観ていた。
 スカッとするアクションがあり、笑わせて、ちょっとホロリとさせて。元気になりたい時に見るにはもってこいだ。
 そうしたハリウッド大作は、芸術的な観点からはいろいろ難があるのだろうが、娯楽としては一級品だと思う。

 私は10数年前、初めてアメリカ本土へ旅行で行った時、
「なんて豊かな国なんだ」
とビックリした。
 明治時代とか昭和時代の話じゃなくて、平成時代の話なのだが(笑)、ホントにそう思ったのだ。広くて、ものが安くて豊富で。人々は鷹揚で。
 ただ、為替相場が1ドル=80数円の時だったのと、日本はまだバブルの余熱があるころで、デフレ時代前の物価が高い時だったという理由もあると思うが。
 なにせ、私は中学生のころ、
「歳をとって死ぬまでに、アメリカと中国だけは旅行してみたい」
と思っていた。まだ、多くの人が気軽に海外旅行をする時代ではなかった。1ドルは200数十円だったし、中国は自由な旅行がまず不可能だったし。
 その後、状況は変わり、20代のうちにどっちも旅行できてしまった。

 憧れの国アメリカ。これからもずっと憧れの国でい続けてほしいなあ、と思っているのだが。


posted by 田北知見 at 09:46 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(3) | 〜について思ったこと
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

2100円で海外旅行する方法
Excerpt: 海外旅行は、楽しいけれど、とってもお金がかかりますよね。 でも、超格安で海外旅行に行く方法があるんです。 特別な努力は不要です。 あるテクニックを使って、後は普通に生活しているだけで...
Weblog: 海外旅行情報サイト〜海外旅行へいこう♪〜
Tracked: 2006-04-06 20:54

ハリウッド アカデミー賞
Excerpt: ハリウッドのアカデミー賞授賞式が行われる場所に行きました。
Weblog: 格安航空券で行く海外旅行【格安航空券の旅を満載】@はちきん
Tracked: 2006-05-02 14:07

唐突ですが、アーノルド・シュワルツェネッガーさん
Excerpt: ボディービルダーから、ハリウッドのドル箱スターまでのぼりつめた才能は、一体どこにあったのだろうという、そぼくな疑問がもたげたもので。。。
Weblog: 運命学コーチングによる天職発見法を伝授!
Tracked: 2006-05-15 10:43

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。