2009年01月06日

南ア、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナに旅行した。

 年末年始のお休みに、アフリカ旅行へ行った。

 日程は2008年12月27日〜2009年1月4日。行った場所は、大雑把にいうと、

ヴィクトリアの滝ザンビア側とジンバブエ側の両方から観光。ザンベジ川クルーズも。
・チョベ国立公園:四駆車でのサファリ(動物ウオッチング)と、チョベ川のクルーズサファリ(国名でいうと、ボツワナ)。
ケープタウン喜望峰ロベン島、ドイカー島、ボルダーズビーチ観光(国名でいうと、南アフリカ)。

 先に言っておくと、旅行はとても楽しかった。
 景色はどこを見ても美しかったし(少なくとも私が見たところは)、私が接した限りでは、人々は皆、感じが良かった。
 また行きたいかと訊かれれば、「もちろん」と答えるくらい、すばらしい場所だった。

■ヴィクトリアの滝って名前は

 私は大きな滝って今まで間近で見たことがなかったので、驚いた。
 まるで驟雨のように、しぶきが降ってくる。
 遠くからでも、湯煙のようにしぶきが上がっているのが見えるのだ。すごい。
 アフリカって、何でも大きい。

 ところで、滝の名前の由来は、19世紀にイギリス人が「発見」した当時のイギリス女王の名だ。地元の言葉では、『モシ・オ・トゥニャ』(雷鳴の轟く水煙)という。
 また、ザンビアとジンバブエの独立前の国名(地域名)『ローデシア』は、植民地の首相だったイギリス人、セシル・ローズの名前にちなんでつけられた。
 いつもこの手の話を見る(聞く)と、思う。
 もし、浦賀や富士山が、アメリカ人のマシュー・ペリーが「発見」したという理由で、ペリー港とかペリー山とかって名前になってたら、イヤだなあ。

■サルやキリンがふつうにいる

 サファリでは、ゾウ、キリン、カバ、ダチョウ、インパラ、サルなど、いろいろな動物を見た。動物園の檻の向こうではなく、「サファリパーク」での見学ではなく、ふつうに暮らしている動物を見るのは、なんだか不思議な感じがした。

 すごいと思ったのは、保護区や国立公園だけでなく、郊外をバスで移動中とか、国境の事務所(といっても大きめの小屋のような建物)の周囲で、動物がふつうに見られることだ。バスの前をゾウの家族連れ?が横断したり。
 日本でいうと、奈良のシカや、日光のサルのような感じで、動物たちが、そのあたりにふつうにいるのだ。
 また、大きな街のケープタウンでも、ちょっと郊外へ行くと、アザラシやペンギンをたくさん見ることができる。

■1000億ジンバブエ・ドル札

 国境事務所の前で、地元の行商人?から、1000億ジンバブエ・ドル札を1米ドルで購入した。
 ジンバブエでは、異常なインフレが進んでいるため、そういうお札があったのだ。(昨年8月にデノミ実施済み)

 この異常なインフレは、松本仁一 著『アフリカ・レポート〜壊れる国、生きる人々』によると、ロバート・ムガベ大統領の独裁と失政によるものらしい。
 ほとんどの国民は自国内ではメシが食えないため、他国に出稼ぎに出たり、命がけの密出入国で働いたりしているそうだ。

 国民の皆様は気の毒だとは思うが、戦前・戦中の日本や、現在の北朝鮮と同様、独裁を許してしまった国民にも、責任はなくはないと思う。

■ケープタウンはディズニーシーかハワイか南欧か

 南アフリカのケープタウンは、とても美しい街だ。
 海とテーブルマウンテンの景色は、まるでハワイ・オアフ島のダイヤモンドヘッドみたいだ。(山だけを見ると、アメリカのグランドキャニオンやモニュメントバレーの一部のようにも見える)
 ビーチ近くのリゾート地域は、南フランスや南イタリアを思い出させる。
 郊外の高級住宅街は、米ロサンゼルス郊外や豪シドニー郊外の高級住宅街を髣髴とさせる。
 ウォーターフロント地区は、なんだかディズニーシーみたいだ。

 つまり、ここも、世界に数ある「もと植民地」「なんちゃってヨーロッパ」のひとつなんだなあ、と思った。
 いや、上記の地域と同様、とても美しい街で、すてきなのだが。上記の地域を旅行した時も思ったけど、もっと長く滞在したかった。本当に。

■アパルトヘイトについて

 アパルトヘイト時代の南アを知らないし、短期の旅行で観光地をまわっただけなので、うっかりしたことは言えないのだが、私自身は(日本人は有色人種)とくに人種差別的な扱いを感じなかった。ほとんど黒人ばかりと接していたからかもしれないが。

 とくにケープタウンについては、行く前に、「白人ばかり」と聞いていたのだが、黒人やインド系、イスラム系の人たちもふつうにいた。(同じ域内の北アフリカにイスラム国が多いせいか、ムスリムをわりと多く見かけた)
 人種構成は違うけど、アメリカのような感じで、いろんな人種が入り混じってふつうに歩いて、あるいは買い物や食事をしていた。
 なるほど、ほんとうに「虹の国」なんだな、と実感した。

 ただ、美しい街の郊外で、移動中にバスの車窓から、掘っ立て小屋が並ぶスラム街?を見た。たぶんアパルトヘイト時代には、美しい街には白人のみが住み、例外的にいる黒人は、こうしたみずぼらしい家々から、庭師やメイドなどの仕事に通っていた人ばかりだったんだろうな、と思った。

 旅行前に読んだ本『未来を信じて〜南アフリカの声』(インタビュー・文:ティム・マッキー、写真:アン・ブラックショー、千葉茂樹 訳)で、イギリス系の男の子が、
「僕は偶然、白人に生まれたから恵まれているだけだと思っている」
と言っていた。
 また、オランダ系の女の子は、
「黒人が住んでいるみずぼらしい小屋を嘲笑する人もいるけど、もし自分がそこに住む立場だったらと思うと、とても笑えない」
と言っていた。

 私も、途上国へ旅行した時に、現地の貧しそうな人々を見て、いつも思う。
 私はたまたま日本人に生まれたから、こぎれいなかっこうをして旅行する側にいるけど、同じ有色人種として、ほんとうは彼らと同じ側なんだ、と。


posted by 田北知見 at 17:12 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(2) | 趣味に走ってスミマセン
この記事へのコメント
益々、旅作家になってきましたね。
なんかポスト団塊の昭和後半頃の香りのする文体で、読んで楽しいですね。
せっかくだから、ほら吹き男爵の大冒険みたいに話を膨らませてはいかがでしょうか。
中国で玉をくわえた犬を見たが狛犬に違いないとか、その玉を取ろうとして咬みつかれたとか。
インドでリコーダーを吹いてコブラを手なずけたとか。トラを遠心分離機にかけて作ったバターを食べたらおいしかったとか。
南氷洋で海に落ちて、鯨に食べられて、調査捕鯨船に助けられるまでしばらく中で暮らしたとか。
以後、まじめなリポートもまゆつば扱いされる危険はありますが、どうでしょうその路線で一冊。
得意そうな気がしますが・・・
Posted by ガリバー at 2009年01月08日 10:00
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Excerpt: 昨日、本屋に行ったらつい目にとまって見てしまいましたディズニーシー関連本。結局...
Weblog: ディズニーシー
Tracked: 2009-01-07 11:18

洪水で消えたザンビアの村と、日本のレジ袋の繋がり
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Weblog: 英会話プライベートレッスン・英語個人レッスン・マンツーマン英会話・初歩からビジネス英語まで ETC
Tracked: 2009-07-30 09:28

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