2005年12月22日

サイトサポート・インスティテュート(2386・東マ)

site osiba.gif
新医薬品の臨床試験をアウトソーシング

 サイトサポート・インスティテュート(2386・東マ)はSMO事業を行なっている。
 SMOは、サイト・マネジメント・オーガニゼーションの略で、医薬品の治験支援機関のこと。治験とは、製薬会社が新しい医薬品を開発・商品化する時に、医療機関に依頼して臨床試験を行なうことだ。従来は製薬会社が自社で行なっていたが、近年はSMOにアウトソーシングするケースが増えている。SMOの仕事は、医療機関に向けた「治験事務局」業務と、患者に向けた「治験コーディネーター」業務がある。
 中間決算説明会の席上、尾芝一郎社長は「治験のアウトソーシング件数は伸長しているものの、単価は伸び悩みの傾向にある」と説明した。
 SMO協会の会員41社の合計売上高は2005年度見込みで340億円。前年比約16.4%増だ。しかしプロトコル(試験を数える単位)は2700本で前年比35・0%増となっている。
 同社では、確実な計画症例数の確保、受注活動のさらなる強化、高付加価値サービスの提供、新規事業の育成などで、売上と収益性の両面を拡充していく。
 尾芝社長はまた、市場動向について「市況は短期的には底を打ったと見ている。今後は、クオリティの高いサービスを提供できれば、プライスは取れる方向に行くのではないか」と分析している。
 説明会を聞いて、私の印象に残ったのは2つの点だ。
 ひとつは、臨床試験という、人の命にかかわることでも「事業」になり「市場」になり、患者は一人ひとりの人間ではなく「データ」の1要素になるのだなあ、ということ。
 もうひとつは、お役所仕事が企業活動を滞らせてしまうことが、どこの業界でもあるのだな、ということだ。
 同社が今上期、前年割れの業績となった要因のひとつは、臨床治験の許認可を審査する、厚生労働省の下部機関が活動を停止し、新しい発注ができなかったためだという。
 まったく別の業界の(つまり所管省庁も違う)、別の企業の説明会でやはり、同様のことを聞いたことがあった。
 かといって、安易に許認可を出すのも危険だ。人死にが出てしまった薬害エイズ、バイアグラ、タミフルなどの事例もあるし。
 こういう問題は難しい、と思う。


posted by 田北知見 at 11:03 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | あの業界!こう見る
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